2019-04-26

    探偵事務所と一言でいっても、その規模にはばらつきがあります。

      

    全国展開をしている探偵事務所から1人で事務所を構えている探偵事務所など、他の職業と同じように様々な形があり、もちろん4、5人の探偵事務所や20人くらいの規模の探偵事務所もあり、所属人数はそれぞれです。

     

    では、大手探偵事務所と個人探偵事務所は何が違うのでしょうか?

     

    大手探偵事務所のメリットは、機動人数が多いということです。

     

    たとえば、東京にいる探偵は基本的には、東京から離れた県のことについては土地勘がありません(他県から移動してきた探偵や地元が他県という場合以外)。

     

    依頼人が東京の人でも対象者が(極端な話)沖縄に住んでいる人だとしたら、調査をするのは難しいです。もちろん、沖縄の人が対象者だからといって断ったりはしませんが、慣れない土地のため結果を出すまでに時間がかかる恐れがあり、費用も上がってしまいます。

     

    ですが全国展開をしているような大手探偵事務所であれば、沖縄支部に応援要請を出し、現地の探偵に調査をしてもらえば、交通費もかかりませんし、土地勘のある探偵に調査をしてもらえるので、東京で調査をする時と同じぐらいの費用で完結できます。

     

    対象者が地方の人だった場合の話でしたが、東京での調査も人数が多いにこしたことはありません。

     

    対象者が1人であっても、まる1日同じ人が尾行していれば、素人でも探偵の姿を覚えてしまう人が出てきてしまうので、尾行は1人では行わないことがほとんどです。

     

    大手探偵事務所では、多くの人数を抱えているので、尾行がバレる確率も低くなるというわけです。

     

    次のメリットも、やはり人数が多いため分業制になっているということです。

     

    大手探偵事務所では、コールセンター係、対面で依頼人と話をする相談員、依頼を受けて実際に調査をする調査員、事務所を売り込むための営業など様々な部署があり、分かれています。

     

    所属している探偵は、それぞれの能力を磨くことができるという利点があります。例えば、調査員は依頼内容を聞いて調査をする人なので、尾行の能力や対象者が次にどんな行動をとるのかという予測する力などが自然と磨かれますし、本人もどうすればより調査力が上がるのかを研究するため、調査能力が伸びていきます。

     

    他の担当者も同じです。そのため、大手探偵事務所では、その道のプロが各部署で対応してくれるので、調査結果に関しては信頼できるものという確率が上がります。

     

    最後にもう一つメリットがあるとすれば、調査をする人の中に新人が混ざっていたとしても、調査結果にはさほど影響は出ないということです。新人探偵が1人で行動することはなく、ベテラン探偵と組んでいることがほとんどなので、失敗する可能性が低いからです。

     

    では、大手探偵事務所でのデメリットはというと、こちらも2つあります。

     

    1つ目は、料金が高いということ。

     

    1つの案件でも、動いている人数が多いため、どうしても費用は割高になってしまいます。また、大手探偵事務所の場合は、広告を出していることもあるので、その広告費用も依頼人が支払う料金に含まれていたりします。

     

    ですがだからといって、法外な金額を請求することはありません。

     

    2つ目のデメリットは、形式にこだわっているということ。

     

    大手探偵事務所は大人数で行動をしているため、マニュアルが作られています。そのため、どうしてもマニュアル外の行動がとりづらいという性質があるのです。

     

    そのため、特殊な案件の場合はお断りをすることもありますし、探偵側も臨機応変な行動がとれないというもどかしさもあります。

     

    それに対して、個人探偵事務所はどうでしょうか?

     

    基本的には、大手探偵事務所とメリット・デメリットが逆になるイメージです。

     

    個人事務所の最大のメリットは臨機応変に対応してくれるということです。

     

    何のしがらみもないため、前例のない依頼が来たとしても、法律的に問題のない案件であれば引き受けてくれます。

     

    調査中も臨機応変に対応してくれるので、場合によっては大手探偵事務所よりも早くに調査を終えて結果を出してくれることもあります。

     

    また、料金に関しても、相談員をしているのが探偵事務所の所長なので、調査料金の軽減も自分で判断できるため、安い料金で行ってもらえます(個人探偵事務所は本人の采配なので、安い料金では調査をしないという探偵もいます)。

     

    それに対してデメリットはというと、個人探偵事務所の場合、その人の能力が調査の結果に直接出てしまうということです。

     

    探偵事務所は現在、公安に届出を出せば誰でも探偵事務所を開くことができます。そのため、探偵学校にも通わず、探偵の経験もなく、いきなり探偵事務所の看板を出す人もいます。

     

    探偵の能力はすべて日々の努力の積み重ねです。どんなに勘のいい人でも第一線で調査をするベテラン探偵にはかないません。

     

    ですが個人探偵事務所の中には、大手探偵事務所で働いていたベテラン探偵が、独立して事務所を出している場合もあります。

     

    つまり個人探偵事務所の場合には、その能力の差がバラバラだということです。依頼して結果が良くても悪くても、それはその探偵事務所の場合はということであって、他の個人探偵事務所も同じ結果を出すとは限りません。

     

    もう1つデメリットをあげるなら、個人探偵事務所でも長くやっていたり、元々は別の探偵事務所で働いていたりしているなら問題はありませんが、新参者の探偵だった場合、横のつながりが薄い(場合によってはない)ことがあります。

     

    個人探偵事務所であっても、調査を1人で行うとは限りません。フリーの調査員を雇ったり、他の探偵事務所から調査員を借りたりすることがあります。

     

    ですが、新参者の探偵だった場合、そういったつてがないので、本当に1人で調査をしなくてはならず、結果を出すのに時間がかかることもあります。

     

    つまり個人探偵事務所の場合は、事務所の所長の能力がそのまま反映されてしまうため、事務所によって結果がバラバラになるというのが最大のデメリットといえます。

     

    大手探偵事務所も個人探偵事務所も、それぞれ得意不得意がありますので、ご自身が何を依頼したいのかによって、どっちに依頼をするのかを考えるのもいいかもしれません。

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