2024-06-04

    探偵に限らず、何でもそうですが、焦っている状態で、下調べも何もしないで、サービスや商品を購入すると、失敗をするのは当たり前です。もちろん、たまたまいい所と巡り合えたということもあるかもしれません。ですが、下調べをしている場合としていない場合だと、下調べをしていない場合の方が圧倒的に失敗が多いといえます。

     

    では、探偵事務所に依頼をして失敗をしたと感じる時は、どういう時なのでしょうか?

     

    前金のある探偵事務所に依頼をしてトンずらされた、探偵事務所に行ったら契約金が高かったものの相手が怖くてそのまま契約した、報告書を貰ったが全く証拠として機能を果たさないような雑なものを渡され高いお金を要求された、調査中に対象者に見つかり、その時に依頼人の名前を対象者に伝えた、調査の依頼をしたのに一向に調査をしてくれないなど、パターンとしては様々あります。

     

    今あげた問題は、基本的には、下調べをしていれば回避できたものです。なぜなら、詐欺もしくは詐欺まがいの事をしている事務所がすることだからです。

     

    では詐欺まがいのことをしている事務所と、正規の探偵事務所の違いや見極め方はというと、いくつかあります。

     

    これまでもこのコラム内で書いてきましたが、まずは探偵業の届出の有無と、その番号を知ることです。届出は、どの規模の探偵事務所であっても、必ず出さなくてはいけないものです。届出を出すと公安から番号が振られ、その番号で管理されます。

     

    初めから詐欺を目的に探偵事務所を語る会社であれば、わざわざ公安に届出を出さない傾向があるので、探偵業法の届出があるかないかをチェックしましょう。届出番号は、分かりやすい場所に置いておくことが義務付けられているので、HPに乗せていますし、実際の探偵事務所内でも依頼人の目に留まりやすいところに置かれています。

     

    それが見つからない、という場合は、一旦怪しいと思ってもいいでしょう。

     

    そして、探偵業法の届出の番号を知ったら、今度はその番号を公安のHPで照合しましょう。軽微な違反であっても、問題があった探偵事務所はそこにさらされています。どんな内容で違反を犯したのかの内容も書かれていますので、それをチェックしてみてください。

     

    一度違反を起こせば、二度目はないかもしれませんが、違反を起こしたことのある探偵事務所と、違反を起こしたことない探偵事務所であれば、どちらがいいのかというふうにも考えることができます。

     

    いくつもの探偵事務所の候補があるなら、なるべく安全そうな探偵事務所にお願いをしましょう。

     

    次に大事なのは、探偵事務所に所属している探偵との相性です。これは、そこの探偵事務所が優秀である、優秀ではないというのは関係ありません。人と人の問題です。

     

    探偵も人ですし、依頼人も人です。少し話をしてみて、何となくこの人は嫌だなと感じたら、他の探偵事務所を探してみましょう。

     

    探偵は世の中にはたくさんありますし、嫌だなと感じた人に依頼をする必要はありません。探偵はこういう人ばかりだから我慢が必要、というのもおかしな話です。一度依頼をすると、相談内容にもよりますが、その人と何度も会話をすることになります。嫌だと思う人とお金を払って何度も話をするというのは苦痛です。

     

    我慢をすれば、望んでいる証拠を得られるかもしれませんが、場合によっては調査の結果、依頼人が望んでいる事実とは違うものが出てくる可能性もあります。そんな時に、報告書を貰って、契約終了となったときに、探偵に相談をしてよかった……とはならないでしょう。

     

    探偵に相談をしてよかったと相談者自身が思えるように、誰に相談をするのか、どこの探偵事務所と契約をするのかは慎重になって考えた方が良いと言えます。依頼内容によっては、調査料金が高いものもありますし、安いものであっても、ランチ代程度ではすみません。

     

    1000円ぐらいのランチで、冒険をしてみたけど失敗したというときの残念さとは比べ物にならないので、探偵に相談をする時にはしっかりと下調べをしたほうがいいでしょう。

     

    ただ、探偵に相談をしようと思う時は、依頼人側がかなり追い込まれている状態の場合がほとんどです。そのため、普段であれば冷静な判断ができているはずなのに、探偵事務所選びだけは冷静な判断が効かないということがあります。

     

    自分で冷静な判断ができないという自覚がない場合は仕方ありませんが、自覚がある場合はできれば、信頼できる第三者にも一緒に判断をしてもらうのが一番です。

     

    不倫調査や行方調査、素行調査などは、同じ家族であってもバレたくないことかもしれません。しかし、真実を知るために、探偵に調査の依頼をするのであれば、やはりもう一人判断をする人がいることがベストです。

     

    妻が夫の不倫調査を依頼するのであれば、信頼できる友人に相談をしたり、ある程度大きくなっている子どもがいるのであれば、子どもに相談をしたりしましょう。そして、その第三者が冷静な人であればあるほど、どの探偵事務所に依頼をしたらいいのかの判断もきちんとしてくれるはずです。

     

    セコンドみたいな第三者がいない場合は、探偵協会に相談を持ち掛けることで、問題のある探偵事務所を排除した状態で、探偵事務所の紹介をします。ただ、探偵協会で紹介をしているのは、問題を起こしていない探偵事務所、初心者に優しいとされている探偵事務所などです。相談者との人間性の相性がいい探偵事務所ではありません。

     

    探偵協会に探偵事務所を紹介してもらう場合も、2社か3社を紹介してもらい、全ての探偵事務所に連絡をしてみましょう。その中で、誰が一番話しやすいか、誰だったら信頼できるのかの判断は必要です。

     

    仕事には問題がなくても、契約を結ぶと、その探偵事務所と何度も話をしなければいけないという事を忘れてはいけません。

     

    安い調査料金ではないので、探偵の人柄で探偵事務所を依頼人側が選ぶことで、探偵事務所側も依頼人に寄り添ったタイプの探偵が増えてくるでしょう。

     

    もしいくつか紹介してもらった探偵事務所で、どこの探偵も話しやすいと感じたら、立地や見積金額で判断をすると、より依頼がしやすいと感じることができるはずです。

     

    東京都調査業協会

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