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~探偵事務所や興信所によって違う費用~

探偵事務所や興信所に依頼をするほとんどの人が、初めての依頼です。そのため、調査費用がどうして会社によってこんなに違うのかと不思議に思っている人も多いのではないでしょうか。
人件費


依頼をする人は、値段が違う理由がなんなのかもわからず、最終的には「安い」と書かれているのに、結局は「高い」調査料金を支払ってしまうケースもよく見かけます。

それはどうしてでしょうか?

探偵が調査をするにあたって、何にお金がかかっているのかを知らないために、提示された金額だけを見て、「安い」「高い」を判断してしまうからです。もし、依頼する側が、調査とはこういった項目の費用がかかるものだということを知っていれば、提示されている金額に「これって〇〇の料金は含まれていますか?」と聞くことができます。

全ての探偵事務所や興信所が、依頼人を騙そうとしてそういった費用を提示しているわけではないのですが、いわゆる「悪徳探偵」や、他社よりも安く見せかけたいと思っている探偵事務所や興信所は、「これって〇〇の料金は含まれていますか?」と聞かれないのを知ったうえで、見積金額を依頼人に提示していることがあるのです。

では、調査をする時に、どういった項目で費用が発生するのかを見ていきましょう。

■人件費 ■交通費 ■車両費 ■燃料費 ■機材費 ■予備調査費 ■報告書作成費

また場合によっては、
■入店費 ■宿泊費 ■飲食費・物販購入費
■延長料 ■諸手当 ■雑費 ■解約料
などがあります。

各項目を細かく見ていくと、
■ 人件費
調査員を使うときに発生するものです。料金表には、調査員1人で〇円というふうに記述していたり、調査員1人1時間で〇円というふうに書いていたりします。ですが、ここで注意をしなければいけないのは、大抵の調査では探偵は2~3人を使うのが一般的ということです。

難しい案件によっては、さらに多くの調査員を使うこともあるので、契約時に何人の探偵を使うのかを聞いておいた方がいいでしょう。

依頼することに慣れていない人の場合、A社では人件費の項目に40000円と書かれていて、B社では人件費の項目に30000円と書かれていたので、B社の方が安いと思い依頼したものの、調査が終わって請求された時には、人件費の欄が60000円になっていたというのも、よく聞く話です。

A社では、調査員を2人使うから人件費を初めから2人分で40000円と書いていたのですが、B社では調査員1人を使った場合の人件費が30000円だったのでそう書いていたということもありえる話です。

複数社に見積もりを出してもらうのは、他の業界でも普通にあることですので問題はありません。ですが、探偵に依頼をすることに慣れていないがために、同じ条件での見積もりを出してもらっているつもりが、実はそうではなかったということもあります。

B社の見積もりの出し方は決して違法と言うわけではありません。依頼人にとっては分かりづらい見積もりの出し方ではありますが、騙そうと思ってそうしているわけではない探偵社もあるので、お互いにしっかりと話をしていなかったところに落ち度があります。

落ち度はありますが、ただでさえ慣れない探偵が目の前にいるわけですから、依頼人側からすると仕方のないことなのかもしれません。

探偵に依頼をする時や見積もりを取るときには、事前にどんな項目で費用がかかるのかということを先に調べて行くことをおすすめします。

■ 交通費
調査員を使うときに発生するものです。料金表には、調査員1人で〇円というふうに記述していたり、調査員1人1時間で〇円というふうに書いていたりします。ですが、ここで注意をしなければいけないのは、大抵の調査では探偵は2~3人を使うのが一般的ということです。 これはそのままの意味です。ネットで調べるだけでは情報は集まりません。ネットでも調べますが、調査員は基本、対象者を尾行したり、対象者の事を調べるために、あちこち移動します。

たまに依頼人の中には、人件費を払っているので「交通費」という項目があると、「これっておかしいんじゃない?」という方がいます。ですが、他の職業で考えてみると、人件費と交通費が別のものというのはよくあることです。

尾行をしている時は、対象者がどこへ行くかによって交通費も変わってくるので、事前にいくらかかりますとは言えませんが、対象者が遠い場所にいる人だったり、遠い場所まで出かけなければ、実費とはいえ大した金額にはなりません。

ただし、交通費とはいえ、調査員を何人使っているのかによって、金額は2倍3倍と膨れ上がっていくことだけは、覚えておいた方がいいでしょう。

■ 車両費
これは、調査員が会社の車やバイクを使った場合にかかる費用です。

1台で何円という計算の仕方をしているので、その調査で何台使ったのかで金額が変わります。ただ、調査員が2人であっても、車1台、バイク2台を使用するということは、よくあることですので、調査員の人数=台数とは数えない方がいいでしょう。

ただし、調査項目の中に尾行というカテゴリがない調査であれば、基本的には調査員の人数=台数になります。尾行をする際には、探偵は一般の人が思いつかないような尾行の仕方をしていることがありますが、それ以外の場合は一般的な考えで問題ありません。

また、車という項目であっても車両の種類によって金額は変わってきます。探偵は、時と場合を考えて、使う車も様々です。
車両費
次に、
■ 燃料費
これは、調査員が車やバイクに乗った場合のガソリン代です。

長距離運転していれば、それだけガソリンは減っていきますので、金額は運転時間と比例して増えていきます。
基本的に実費ですので、見積もりの段階で金額を伝えることができない部分です。ただ、見積もりを出してもらったあとで、「今回の依頼だと、燃料費はどれぐらいなりそうですか?」と聞くのはいいでしょう。

同じような依頼をいくつもこなしている探偵であれば、だいたいの金額を言えるものです。ただし、依頼内容によっては、突発的に燃料費が上がる場合もあるので、その場合は請求書が来た時に、初めに言っていた金額より大幅に違う理由を探偵に聞けば、ちゃんと答えてくれるでしょう。

次に、
■ 機材費
機材と言われて、どんなものを想像しますか? 探偵の七つ道具とか、改造車とか、盗聴器などでしょうか?

七つ道具は含まれていることもありますが、改造車は車両費になりますし、盗聴器は基本的には使いません。依頼内容によっては、盗聴器を見つける機械を使うこともありますので、その場合は機材費に含まれます。

機材費の中に入るのは、ビデオやカメラなどです。ただし探偵が使うビデオやカメラは、日常で使われている物よりも高性能です。

たとえば、小型に見えても望遠になっていたり、暗い場所でもフラッシュをたかずに鮮明な画像を残すことができたり、ビデオやカメラの形がそもそも一般的なものではなかったりなど、探偵が証拠として残しやすいように作られています。

また、「特殊機材」というものを使う場合には特別料金になっていることもあります。証拠集めには技術が必要ですが、機材も重要なのです。 ただし、機材費にあまりお金をかけたくないのであれば、事前にそのことを探偵に伝えていれば、その機材を使わずに証拠集めを行ってくれます。機材を使わず証拠集めをする日数がかかる方がいいのか、機材を使って証拠集めの日数を短縮する方がいいのか、探偵と直接相談して決めるのもいいでしょう。

次に、
■ 予備調査費
これは、事前調査や下見調査とも言われたりするのですが、調査を始める前に下調べをするときにかかる費用のことです。

探偵社によっては、事前調べの費用は計上しないというところもありますが、計上するところもあります。

事前に何をするのかというと、もし対象者を尾行するのであれば、その人が住んでいる場所の確認や会社の確認をしたり、尾行を行うときにどういった道を通るのかを確認し、何の車種を使うのか、調査員は何人使うのがベストなのかを調べています。

尾行であっても、何の準備もなく始めると、いくら熟練の探偵でも失敗する可能性が高くなります。熟練であればあるほど、この事前調査を大切にしているため、全く事前の調査をしていない探偵社や興信所の方が少ないと言えます。

ただし、かなり遠方への事前調査が必要な場合には、交通費のみ予備調査費として計上する探偵社もあります。

次に、
■ 報告書作成費
これは、調査をした内容をまとめる報告書を作るための費用です。調査をしている時の費用に含めているのが当たり前だと思われがちですが、そうではない探偵社や興信所の方が多いのが一般的です。

調査をするだけでは、それぞれ別々に行動している(場合もある)調査員が、各々証拠を取ってきてくれますが、それだけでは報告書にはなっていません。

ビデオでとってきた映像で必要なところだけをカットし、それを写真として報告書に張り付ける。これだけでも、時間がかかると思いませんか?

例えば、流しっぱなしのビデオがあって、運動会で自分の息子や娘が移っているところだけを取り出して編集しようとすると、時間がかかりますよね。それと同じです。

さらに報告書は、場合によっては法廷で証拠として使われることもあります。体裁を整えわかりやすいものを作るのには、ひと手間もふた手間もかかりますし、作っている人も調査員ではない場合もあります。

ただ、この報告書製作費も、探偵社や興信所によって、価格設定はバラバラです。見積もりを出してもらった時に、高いところと安いところがあれば、その理由を事務所に聞いてみるといいでしょう。
告書作成費


ここまでが、一般的には調査の中でかかる費用の小分けです。ここから先は、調査の内容によってかかることの多い項目の説明をします。

まずは、
■ 入店費
これは、尾行をする際に対象者がどこに行ったのかによって変わってきます。

例えば、対象者の人となりを調べてほしいという依頼だった場合、対象者が勤めている場所や出向いた場所についていく必要があります。対象者が、高級クラブに入ったり遊園地に入ったり、水族館に入った場合など、中で何もしなかった(高級クラブに入って何もしないということはできませんが)としても、中に入るだけでお金はかかります。そういった場合にかかるのが入店費です。

他にも、コンサート会場やイベント会場、ゲームセンター(中に入るだけで料金が発生する場所)、会員制のバー、植物園、動物園、美術館、博物館などなど、中に入るだけでお金がかかる場所は意外と多くあります。

浮気現場を抑えるだけの尾行であれば、そういった場所に対象者が入った場合は、出口付近で張っていればいいだけなので、調査員も中には入らず、依頼人に入店費を請求したりはしません。

次に、
■ 宿泊費
これは、尾行や調査をする過程でホテルや旅館に泊まることになった場合に発生します。例えば信用調査をしている時に、対象者がホテルで誰かと密会をすることになっているのであれば、調査員も同じホテルに宿泊して、対象者のことを尾行して証拠集めをします。

宿泊費は、対象者がビジネスホテルクラスに泊まれば安くつきますが、高級旅館や高級ホテルに泊まれば、それだけ費用は上がります。もちろん、その宿泊施設の中で、一番安い部屋を予約しますが、予約をするのが直前の場合だと安い部屋は既に空いておらず、高い部屋のみ空いているということも。

良心的な探偵社や興信所であれば、高い部屋しか空いていないけれど、調査を続行するかを聞いてくれるので、値段を聞いてから判断するのもいいでしょう。

また、調査内容によっては、探偵社や興信所がある場所から遠方に調査に行かなくてはいけないこともあります。例えば、東京に会社があるのに、調査をする場所が九州や沖縄だった場合、日帰りで調査をするのは難しいでしょう。

現地で数日過ごさないと調査が完了しないこともあるので、その場合も宿泊費はかかります。もちろん、そういった時の宿泊費は、一般的な金額でしか計上しません。

次に、
■ 飲食費・物販購入費料
これは入店費に似ているのですが、対象者をカフェで張り込んでいる時に、何も注文もせずにただいることはできません。その際に、調査員が注文したものが、飲食費として計上されます。

また、先ほども出てきましたが高級クラブに入った時に、入店費も取られますが、中に入れば注文をしなくてはいけません。その際にかかる費用も、飲食費として計上します。

物販購入費は、例えば対象者が店員だった場合、その人にレジをしてもらうために物を買うこともあります。どんな接客をするのか、どんなレジの打ち方をしているのかを見極めるために必要なことですので、これも計上されます。

それでも、実際に請求書が渡されたときに、これは本当に必要な費用だったのかがわからないという項目があれば、「飲食費に使われたレシートを見せてください」とか、「物販購入費でなぜそれを買う必要があったのか」を直接聞いてみるもの良いでしょう。

細かく聞くのは面倒かもしれませんが、モヤモヤした感情が依頼人にとって不満になることであれば、きちんと聞いておく方が「探偵に依頼をしてよかった」という気持ちが残るので、しっかりと聞いておきましょう。
飲食費・物販購入費料
次に、
■ 延長料
これは、当初は2日で調査を終えますと言って見積もりを作ってもらったものの、確実な証拠を掴むことができなかった場合に、探偵から「延長しますか?」と相談を持ち掛けられたときに、依頼人が「お願いします」と答えた場合に発生するものです。

当初の調査日程で探偵が証拠を掴むことができれば発生しませんし、依頼人が延長を認めなければ発生しません。

普通の探偵社であれば、勝手に調査を延長して追加料金を請求したりはしませんので安心してください。

次に、
■ 諸手当
これは、早朝手当や深夜手当のことです。どこの会社でも、早朝手当や深夜手当はありますよね?

社員だけではなくアルバイトにもあります。例えば、コンビニ。コンビニの時給は、よく店頭に張り出されていますが、そこでも早朝や深夜の時間帯は時給が上がっているものです。

調査員も同じ。ただし、浮気調査のための尾行の場合は、基本的に深夜手当早朝手当がつくことがほとんどです。

他にもあります。交通費や宿泊費の時にも出てきましたが、遠方での調査を行う場合にも手当てが付きます。一般企業で言うところの出張手当のようなものです。

日中に事務所の近場で調査をする場合と、深夜帯に事務所から遠く離れた場所で調査をする場合では、調査の仕方が同じでも料金が違うということを覚えておきましょう。

次に、
■ 雑費
これは、その他の費用です。これまで紹介した費用ではないけれど、諸経費として掛かるものは雑費扱いになります。この項目の料金があまりに高い場合は、探偵社に説明をしてもらうことをお勧めします。

少ない場合も、何に使ったのかが細かく知りたい方は聞いてみてください。一般的な探偵社や興信所であれば、細かく教えてくれます。
雑費
最後に、
■ 解約料
これは、調査を途中で取りやめる時の費用です。契約書を交わした後から発生します。契約書を交わすと、探偵社や興信所はすぐに人の手配をしたり、事前調査を始めたりするため、本調査が始まる前なら費用はかからないと思っている人も多いのですが、そんなことはありません。

基本的に解約料は、契約書に契約料の何パーセントと記述されていますので、契約をする際には必ず確認をしておいてください。契約書を読んでいて、解約料について書かれている項目が見つからなかった場合は、探偵に直接聞くのもいいでしょう。何ページのどの項目に書かれているかを教えてくれます。

解約料は、本調査前と後で変わってきます。本調査前であれば、料金の総額の数十パーセント前後です。本調査後であれば、解約を申し出た日までにかかった実費と調査員が調査をした費用がかかります。

解約料は、どうあるべきというのが決められているわけではありません。解約をする場合には、最後まで調査をしてもらった時よりも高くつく場合もあります。逆に、本調査前での解約であれば無料としているところもあります。

ただ本調査前の解約料が有料だから悪い探偵社・興信所、本調査前の解約料が無料だから悪い探偵社・興信所というわけではありません。もちろんその逆も同じです。解約料についての考え方が、探偵によって違うというだけです。

解約料については、依頼側と探偵側で問題になるケースが多い項目の1つですので、十分に気を付けておきましょう。

契約前には、必ず確認しておきたい項目です。

今、お伝えした費用の項目は全部で14種類。探偵に支払うのはこれで全部かと思いがちですが、もう一つあります。

それは、「成功報酬」です。

よく聞く言葉ではないでしょうか?

成功報酬は、依頼が確実に成功したという場合にのみ支払うお金のことです。

探偵社や興信所では、時間報酬制と成功報酬の2つのパターンを用意していたり、どちらか一方だけという場合もあります。

時間報酬制の場合は、先に出ていた「人件費」の項目が発生します。調査員を何時間、何人使ったので○○円になりましたというものです。

それに対して成功報酬制の場合では、「人件費」の項目は発生しません。その代わり、依頼したことを探偵ができた場合に、「成功報酬」としてお金を払う形になっています。

依頼人からすると、時間報酬制よりも成功報酬制の方がいいように思ってしまいがちです。時間報酬制だと、調査が失敗してもお金は払わないといけませんが、成功報酬制だと、調査が失敗すればお金を払わずに済むからです。

ただ探偵社や興信所は、時間報酬制と成功報酬制であれば、後者の方が料金設定を高くしていることがほとんどです。

また、成功報酬制には2種類あります。完全成功報酬制と成功報酬制です。一般の人が思い描いている成功報酬制は、実は完全成功報酬制のことです。

完全成功報酬制の場合は、調査が失敗した場合には諸経費のみ支払うことになりますが、成功報酬制の場合は違います。払うタイミングは探偵社によってバラバラですが、「着手金」というものが発生します。

着手金は、依頼内容が成功しても失敗しても支払うお金です。そのため、先程、時間報酬制と成功報酬制であれば成功報酬制の方が料金設定を高くしていると言いましたが、さらに完全成功報酬制のほうが値段は高くなっています。

つまり、

■時間報酬制 < 成功報酬制 < 完全成功報酬制
ということです。

ただ、探偵社・興信所によっては、成功報酬制しかなかったり、完全成功報酬制しかなかったりするため、初めて依頼をする人からすると、成功報酬制が完全成功報酬制のことだと思い込んでしまい、着手金を請求された時に「え、なんで?」となってしまうので注意が必要です。

また、何をもって成功とするのかについても、探偵としっかり話をしておく必要があります。よくあるのが、浮気調査を成功報酬制にしており、配偶者の浮気現場を抑えられなかったので、配偶者は浮気をしていませんでした。という結果も、「成功」に入ってしまいます。

探偵が調査をした日に、配偶者が浮気をしなかっただけかもしれませんし、本当に浮気をしていなかったのかもしれませんが、「していない」という結論をつけられてしまうと、調査は成功となってしまうのです。

確かに配偶者が浮気をしていなかったのであれば、どれだけ調査を重ねても浮気現場を抑えることはできません。ですが依頼側としては、モヤモヤした気持ちが残ってしまうのも事実です。

そのため、探偵に依頼をすることにあまり慣れていない方であれば、時間報酬制の方がわかりやすくていいかもしれません。

ただ時間報酬制にも、様々なパターンがあります。一番多いのは、調査員1人で1時間○○円ということで、実際にかかった時間を元に計算をして、調査費として計上するパターンです。ですが中には、パック料金というものを作っている探偵社・興信所もあります。

「調査員1人1日○○円」となっているので、1時間当たりの金額を出して、他社の「調査員1人1時間○○円」というと比較する方もいます。

これは最初の方でもお伝えした、A社「調査員1人/人件費40000円」とB社「調査員1人/人件費30000円」とでは、B社の方が安いと感じてしまうのと同じからくりがあります。

A社はこの案件であれば、調査員1人が2時間で調査をすることができると考え「人件費40000円」と書いていますが、B社は調査員1人1時間で「人件費30000円」と書いている場合があるとお伝えしました。実際には調査員2人で2時間の調査であれば、A社は最終的には「80000円」B社は最終的には「120000円」を依頼人に請求するので、A社の方が安いということになります。

パック料金も同じです。 例えば、「調査員1人1日○○円」という金額の場合、24時間なので、提示された金額から24を割れば、もう1つの会社の「調査員1人1時間○○円」と比較できそうな気がするのですが、1つ考えなければいけないことがあります。

それは、調査員が1日に何時間稼働するのかということです。

探偵に対しての知識がない一般の人であれば、「尾行」というと、ずっとつけているようなイメージがあるかもしれません。それは、そういったドラマや映画、小説などを読んで、そんな気になっているからです。ですが、ドラマや映画、小説の中の探偵でも、24時間稼働しっぱなしということは、ほぼありえません。

調査員も人なので、休憩しますし、睡眠もとります。では、睡眠を7時間取ったとして、残りの17時間は調査をしているのか、というと、それもあり得ないですよね。普通の人の働いている時間を考えてみると、一般的には7時間~10時間労働です。

確かに、調査員も1日に7時間~10時間であれば稼働しているかもしれません。頑張れば12時間労働ぐらいは可能でしょう。

では、大目に見て、「調査員1人1日○○円」という金額の場合は12で割ると、「調査員1人1時間○○円」と比較することができるのかというと、そうでもありません。

1案件に調査員が何時間稼働していると思いますか? 調査の内容によって違うため一概には言えませんが、例えば浮気調査の場合、調査員が対象者を尾行している時間で一番多いのは、3時間~4時間ぐらいです。

「調査員1人1日○○円」と書かれているので、調査員がたとえ3時間~4時間しか稼働しなかったとしても、それだけの金額が発生します。もちろん、場合によっては、調査員がもう少し長い時間稼働することもあるので、単純計算はできません。

ただ、「調査員1人○○円」という言葉の裏には、色々な場合があるということを覚えていてください。

あともう1つ、こういう値段の出し方をしているところもあります「調査員1人~10人で1時間○○円」という記述。調査員を1度に10人まで使っても1時間○○円と書かれているので、「調査員1人1時間○○円」よりも高い価格が設定されています。

「調査員1人~10人」という記述を見ると、Maxが10人なので、どんな調査であっても10人態勢で調査をしてくれるんだと思ってしまいがちですが、そうではありません。案件によっては、調査員2人か3人で充分というケースがほとんどです。

特殊な案件であれば、それ以上の人数がいたほうがいい場合もありますが、探偵に依頼をしなれていない人であれば、何が「特殊な案件」で、何が「普通の案件」なのかも判断が付きづらいと思いますので、調査員は2人か3人で動いていると思っていたほうがいいでしょう。

そうすると、「調査員1人~10人で1時間○○円」と書かれていた場合には、3で割った金額と「調査員1人1時間○○円」の金額を比較すると、だいたいどちらの方が安いのかがわかります。探偵社・興信所によっては「調査員1人~10人で1時間○○円」と書いているので、「この料金を10で割るとこんなにも低価格。うちは他社よりも安く調査していますよ」と言ってくる探偵もいますが、気を付けてくださいね。

探偵社・興信所でかかる費用の項目は、おおよそ今回上げたものがほとんどです。依頼になれていない人であれば、初めて聞く言葉もたくさんあったかもしれません。

探偵に依頼をする前に、何を勉強していればいいかと困っているのであれば、今回出した項目をとりあえず覚えてみてはいかがでしょうか?

項目名と、その項目に何が含まれているのか、何が含まれていないのかを把握していれば、提示された見積書や請求書を見て、「この項目に含まれている内容は何ですか?」と聞けたり、数字のトリックで低価格な料金で調査をしている探偵社・興信所を見誤ったりはしないはずです。

良心的な探偵と巡り合い、正しい調査をしてもらえるように、まずは費用から覚えていきましょう。そうすれば、一部の悪徳探偵からもご自身を守ることができますし、依頼したことを後悔することもありません。ぜひ、納得のいく費用で探偵に調査を依頼してくださいね。