2020-10-30

    探偵事務所と一言でいっても、様々なタイプの探偵がいるため、適当に探してしまうと失敗をすることもあります。

     

    ただ、「探偵事務所の選び方で失敗をした」と言っても、これもまた様々なパターンがあると思います。

     

    ・探偵事務所に浮気調査をお願いしたら対象者にばれてしまった

     

    こういったことは残念ですが、あり得る話です。探偵側の調査能力の低さに原因がある場合もありますし、対象者が普段から神経質で尾行されることに気を遣っている場合は経験の浅い調査員ではバレてしまうことがあります。

     

    また、探偵側には落ち度がなくてもバレる可能性もあります。それは、相談をしてきた依頼人が不審な動きを無意識にしてしまい、対象者に「もしかして」と感づかれてしまう場合です。

     

    ただ、探偵側の問題で調査がバレた場合も依頼人の不用意でバレた場合も、探偵に「調査が失敗したのだから返金をして」と言えません。もちろん、契約時に「調査が失敗した場合には返金をします」と言っている探偵事務所であればいいのですが、たいていはそういったことを書かれていない契約書で契約を結んでいるので、対象者にバレたとしても調査料金がかかってしまうのです。

     

    それに対して、依頼人は「おかしいだろう」と探偵事務所に伝えても、「契約書に書いているから」との返答しかもらえずに揉め事に発展することもありますし、仕方がないとあきらめる人もいるのが現状です。

     

    バレた時に、まだ調査をする日程が残っていた場合は、「解約する」と探偵側に言うことはできますが、解約できたからと言って支払ったお金が帰ってくるわけではなく、それまでにかかった実費の部分を追加で支払わなければいけないこともあります。

     

    ・契約を結んだのに、探偵からの報告書が上がってこない

     

    たいていの探偵事務所は、契約を結ぶと前払いや半分だけ先に支払うという料金体系をとっています。半分だけと言っても、探偵に調査の依頼をするとある程度のまとまったお金が必要になるので、そんなに気軽な額ではありません。それでも探偵に依頼をするのは、それぐらい相談者側が本気だということでしょう。

     

    なのに、です。探偵事務所側は支払期限を決めるのに、報告書を出す期限を言わずに相談者と契約を結ばせる事務所もあります。契約を結ぶ段階で、いつ調査を行い、どれくらいで報告書が出せるのかということは、ベテランの探偵であればわかっているはずなのですが、それをあえて言いません。

     

    そして、相談者からいつ報告書が上がってくるのかということを聞かれなければ、そのまま話を進めてしまう場合があります。

     

    相談者からすれば、初めての探偵社への依頼ということもあり、どういうものなのかが全く分かっていません。それに何となく怪しいと感じたとしても、探偵の実態を知らないので、そういうものなのかと思い込んでしまいますし、何より自分がこれまで一人で抱えていた問題を打ち明けられた人に対して、そんなにうがった見方ができないというのもあります。

     

    そういったところに目を付けて、勝手に進めてしまう人がいるということです。そして契約後、しばらくたってから相談者から探偵に対して報告書はいつくれるのかと聞いても「そのうち」という返事しかもらえず、そうしているうちに連絡も途切れてしまうというケースもあります。

     

    ・対面相談に行ったら、相談員複数人に囲まれた

     

    あり得てはいけないケースなのですが、こういったことをされた人もいることは報告として挙がってきています。もちろん、普通の探偵事務所では、こういったことは絶対にしません。

     

    依頼人からすれば探偵事務所に行くというのは、とても勇気のいることです。ですが、探偵を見極めるためには、実際に探偵事務所に行くことというふうに書かれている記事も多いですし、実際に行った方がいいというのは事実です。

     

    ですが、それを逆手にとって、悩みごとを抱えた相談者が訪れた時に、相談員と名乗る大男が3人、その人を囲ったらどうでしょうか?

     

    相談員たちは脅してはいないと言って、強要していないので契約書は無効にはできないと開き直るかもしれませんが、そんな状況で脅されていないと感じる相談者はいません。

     

    こういった探偵事務所に入ってしまった場合は、なるべく穏便にその場を出るようにしてください。

     

    ・探偵事務所と契約をしたものの、我に返って契約を取り消したいと言ったが料金がかかってしまった

     

    これはよくあるケース。探偵事務所とのトラブルで起こる問題の1位と言ってもいいぐらいです。

     

    契約書を結んだ瞬間から、探偵は調査のために準備に入ります。そのため、契約をした翌日に連絡をしても、すでに労力が使われているということです。また、契約書には解約をした場合、どれぐらいの費用が掛かるのかも明記されています。

     

    ただ、相談者は解約することを前提としていないので、その辺りはしっかりと読み込んでいないことが多く、探偵と揉めごとに発展してしまうというわけです。

     

    こんな事にならないためには、契約はすぐに交わさないということが大事です。もし探偵に、今契約を結ばないと調査までに時間がかかると言われたり、キャンペーンは今日までだから料金が高くなると言われたり、こういった案件はすぐに調査をしないと意味がないよと言われたり、相談者を焦らせるようなことを言ってくるのであれば、注意が必要です。

     

    普通の探偵は、相談者に急いで契約をさせようとはしないので覚えておきましょう。

     

    今回例に挙げた4つのパターン

    ・探偵事務所に浮気調査をお願いしたら対象者にばれてしまった

    ・契約を結んだのに、探偵からの報告書が上がってこない

    ・対面相談に行ったら、相談員複数人に囲まれた

    ・探偵事務所と契約をしたものの、我に返って契約を取り消したいと言ったが料金がかかってしまった

     

    悪徳探偵業社の場合もあれば、そうではないケースの場合もありますが、こういったことでトラブルになった場合に相談をする場所があります。一つが消費者センター。そしてもう一つが、一般社団法人東京都調査業協会のような探偵協会です。

     

    探偵との様々なトラブルに対応していますので、もし困りごとが起きてしまった場合は、そういった場所もあるということを覚えておいてください。一人で抱え込んでしまうと、余計にこじれてしまうこともあるので、専門家に頼むのが一番ですよ。

     

    東京都調査業協会

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