2021-11-09

    探偵の実態を知らない人が多いためか、探偵事務所で請け負っている仕事は、犯罪と関わり合いがあると思っている人も、いまだにいます。また、依頼される方が犯罪だと理解されずに、探偵に相談を持ち掛けることもあるのですが、そういったことを含めて、探偵は丁寧に説明をして依頼をお断りしています。

     

    探偵が、依頼者から相談をされて、依頼を断ることがないと思っている方も、中にはいらっしゃるのですが、そんなことはありません。探偵事務所は治外法権の場所ではないため、危ないと感じたら、会社としてお断りしているのです。

     

    ただ、探偵が治外法権だと思っていたり、探偵は犯罪と関わり合いがあると感じている方がいるのは、テレビや映画、小説、漫画といった架空のお話に出てくる探偵のせいでしょう。ただ、実際に犯罪に片足を突っ込んでいるような探偵事務所もありますし、完全にアウトの探偵事務所もあります。そういった探偵事務所は、摘発をして減らしていってはいるのですが、後を絶たないのも現実です。

     

    また探偵事務所を開くためには、公安に証明書発行をしてもらう必要があるのですが、それがない探偵事務所もあります。これは、もう依頼者側に、そういったものが存在しているということを、覚えておいてもらうしかないのですが、この証明書を発行してもらっており、事務所のわかりやすい位置に飾っている探偵事務所は、比較的安心してもいいところです。

     

    証明書を発行しているということは、その探偵事務所の実態を公安が把握しているということだからです。何かあれば、すぐに罰則がきますし、罰則を受けた探偵事務所は、一定期間、公安のホームページ上に名前が載ります。何の問題を犯したのかも、簡単に書いているため、探偵外の人もそのページを見ることで、把握することができます。もし時間に余裕があるのなら、探偵事務所選びの時には、先にそのページで確認をするのもいいでしょう。

     

    ただ問題なのは、公安の証明書がないまま探偵事務所を開いているところです。実際に、そういう探偵事務所も存在しています。本当は「探偵」と名乗ってはいけないのですが、探偵事務所が数多く存在するため、たとえ立派なホームページがあっても、立派な店構えであっても、堂々と事務所を開いていれば、気づかれずに続けられることもあるのです。

     

    そういったところは、探偵法にのっとって仕事をしていないため、とても危険です。依頼者側が、法律の線引きがわからずに相談をしてくることは仕方のないことで済みますが、探偵側がそれでは、「仕方がない」で済みません。しかも、これは契約が終わり、依頼が実行されると、依頼者側も罪に問われてしまう場合があるので要注意です。相談をする時点では無罪でも、契約後は「知らなかった」では済まされないのです。だからこそ、探偵が法律をしっかりと理解し、していいことと、してはいけないことの判断をしなければいけないということです。

     

    これは知らない方も多いと思いますが、探偵は意外と法律についても詳しいものです。弁護士と提携をしている探偵もいますが、法律の知識が曖昧だと、知らず知らずのうちに法に触れてしまう危険があるため、どこまでがセーフで、どこからがセーフじゃないのかを判断するために、一定の法律を頭の中に入れています。だから、依頼者が相談をしに来た時点で、それはできませんということを言えるというわけです。

     

    そして、違法行為なのに一般化されてしまった業態があります。それが「別れさせ屋」です。テレビドラマにもなったことで、別れさせ屋が合法だと思っている人もいれば、別れさせ屋イコール探偵だと思っている方もいます。ですが、そこはイコールで考えてはいけません。もし、探偵の証明書を持っていながら、別れさせ屋をしていたら、公安に報告をしましょう。すぐに摘発してくれます。

     

    別れさせ屋がやっていることは、法律に触れていることが多く、違法です。そのため、まともな探偵事務所では、一切行っておりません。また、探偵は誰かを陥れるために調査をする職業ではないため、探偵の倫理にも反しています。

     

    別れさせ屋のテレビドラマが放映されていた時は、主要な駅のホームや階段でも、大々的に取り扱われていたため、探偵と同じように、普通の職業の一つだと認識されてしまっています。依頼者側に正しい知識を持っていただきたいと思い、各探偵たちが自分たちのホームページや、この探偵協会のホームページなどで、注意喚起をしていますが、いまだに別れさせ屋が存在したままになっています。

     

    違法な探偵事務所が摘発されて潰れたとしても、またすぐに別の違法な探偵事務所ができてしまうのと同じで、別れさせ屋も摘発されても、名前を変えてまたすぐに再開することが多く、鼬ごっこ状態です。さらに厄介なのが、別れさせ屋の存在を望んでいる一般の人が、一定数いるということです。

     

    人間の欲望というのは、終わりがありません。別れさせ屋に依頼をする人が、どんな人なのかと言えば、例えば、カップルがいて、彼氏が浮気をしていることを知った彼女が、彼氏と浮気相手の女性を別れさせるように依頼したり、夫婦がいて、妻の浮気を知った夫が、妻と浮気相手の男性を別れさせるように依頼したりということもありますが、それだけではありません。浮気相手側が、既婚者の男を手に入れるために、夫婦の仲をこじらせてほしいと依頼をし、妻に対してハニートラップを仕掛けるということも、別れさせ屋では行なっています。これが犯罪に当たる行為なのです。

     

    ですが、そういったことを、他の職業の人ではしてくれませんし、知り合いに頼んで相手側の人を誘惑してとお願いしても、後で強請られる危険もあるため、「別れさせ屋」の存在はとても便利なわけです。だから、違法行為だとわかっていても、依頼をする人は後を絶ちませんし、別れさせ屋も需要があることを知っているので、名前を変えてでも、ひっそりと裏で仕事をしていたりするわけです。

     

    ただこうした行為をとっている人たちと探偵は別物です。探偵は調査のプロですが、法律についても、ある程度詳しいため、法に触れるようなことはしません。もし、怪しいと思うような探偵と出会ったら、当協会にご相談下さい。

     

    東京都調査業協会

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