2022-01-20

    悩んでいること、困っていることがあるのに、探偵とトラブルになってしまうケースは、残念ながらゼロではありません。ですがそれは、探偵事務所がどういうところで、何をしてくれるところなのか、何をしているのか、ということ理解することができれば、多くのトラブルを避けることは可能です。今回は、どういった時に探偵とトラブルになりやすいのかを、ご紹介いたします。

     

    ・探偵事務所を選ぶとき

    探偵とトラブルを起こす原因の1つが、探偵事務所選びです。ネット社会が当たり前になり、誰もが簡単に情報を検索できるようになりましたが、それでも「ただしい探偵事務所」の情報を知っている、理解している人はあまりいません。そのため、不当な状態で開店している悪徳探偵事務所の甘い罠にはまってしまい、トラブルになる被害も出ています。

     

    探偵社の取り締まりもあるため、悪徳探偵を見つけ次第摘発をしているのですが、いたちごっこのようにすぐに新しい悪徳探偵が生まれてしまうため、ゼロにすることがなかなか難しい状態です。

     

    探偵に相談をするのであれば、探偵届を出しており、不当な煽り文句をしていない探偵社を選ぶようにしましょう。それだけでも、悪徳探偵に引っかかる確率が下がります。

     

    また、探偵事務所選びで重要なのが「相談内容」です。探偵の正しい知識がないために、小説やドラマ、映画などで探偵が行っていることは、現実の探偵も行っていると勘違いしている人がいます。例えば、気になる相手に盗聴器を仕掛けたい、気になる相手の行動を把握したい、好きな人と付き合いたいから好きな人とその相手の関係を壊してほしい、というような依頼は受けていません。小説やドラマ、映画などでは探偵が行っているものもありますが、これらは公序良俗に反することで、犯罪に当たることも含まれています。探偵が犯罪に加担することはありませんので、もしそういったことも請け負いますよと言ってくる探偵がいれば、すぐにその人との連絡を断ち切りましょう。

     

    相談内容で言うともう一つあります。探偵への依頼内容は、依頼者本人が告白しない限り第三者に知られることはありません。守秘義務が確実に守られる探偵なのかの確認もしておいてください。探偵には守秘義務があるという認識は正しいのですが、悪徳探偵は守秘義務を軽んじている場合があるので、相手が本当に信頼に値する探偵なのかの判別をするのにも役立ちます。

     

    ・契約をするとき

    どこの探偵事務所にするのかを決めたら、契約書にも注目してください。探偵と契約をする時には、ほとんどの探偵事務所では契約書を探偵が作成します。ですが、中には契約書も簡単なものしかなかったり、契約書すらないところもあると聞きます。依頼者側からすると、契約書は特に必要ないと感じたとしても、探偵との間にトラブルが起きた時に、契約書にのっとっているか否かで、依頼者側が有利に立てる可能性もあります。「うちは契約書を作っていないんですよ」と言われたら、そこの探偵事務所で依頼をするのを辞めるか、作ってもらうようにしましょう。

     

    契約書が出てきたら、判子を押す前に内容のチェックです。自分にとって不利になることは書かれていないかどうかを確認してください。契約書の内容を1人で確認するのが不安だったら、一度持ち帰って、信頼できる人にチェックしてもらうのもいいでしょう。

     

    また、契約書と一緒に見積書も紙でもらいましょう。その際に、追加料金が発生するのか否かも契約書で確認してください。契約書内で何も触れられていない場合は、口頭で聞きだして、その内容が納得のいくものであれば、契約書に追記してもらうようにしましょう。

     

    他にも重要なものがあります。それは、解約やキャンセルの項目です。悩み事があって、探偵と契約をしようとしているのですから、解約やキャンセルが起こることは想定していないかもしれませんが、十分に起こりうることです。解約やキャンセルをした際に発生する料金の確認も合わせてしておきましょう。

     

    ・調査が終了した時

    契約も終わり、調査が終了したら、探偵から調査報告書が上がってきます。どういった成果物が上がってくるのかは、契約時に確認をしておかなければいけませんが、基本的に報告書にビデオや写真が添付されていないということはありません。不安であれば、契約前にそれらがついてくるかを確認しておいてください。その上で、調査報告書を見てそれらがなければ、なぜないのかを聞きましょう。探偵側のミスとして、それらを用意できなかったと言われれば、追加料金なしでもう一度調査をするように言ってみてもいいですし、これは証拠としては不十分すぎると言うこともできます。契約書に、それらがあると明記されているのであれば、依頼者側が有利に立つことができるでしょう。

     

    また、調査報告書にビデオや写真があったとしても、内容としてずさんな報告だったり、ビデオや写真に写っているのが不透明で、誰なのかがわかりづらいというものを堂々と出してくるところもあります。こういった報告書を出してくるところで多いのが、格安料金だったり、着手金ゼロ円をうたっている業者です。証拠として使えないような調査報告書を出される可能性もあるので、安い料金を言ってくる業者に対しては、これまでの調査報告書のサンプルを事前に見せてもらうようにしましょう。そうすれば、その事務所のレベルを一応は把握できますし、サンプルのレベルと乖離しているものが出てきた場合には、このレベルのものを出せと言うこともできます。

     

    調査報告書が納得いくものであれば、最後に全体の料金が出てきます。料金が契約時、見積時と同じかどうかを確認してください。調査によっては、見積の時には不明だった部分もあると思うので、料金が変動している場合がほとんどです。それが納得のいく変動の仕方なのかも確認しましょう。見積時よりも思っていた以上に料金が高くなっていた場合は、なぜこの価格になったのかを聞いてください。それを聞いても納得が出来なければ、他の探偵や当協会のようなところに相談をするのも一つの手です。

     

    探偵事務所と一言でいっても、様々なタイプの事務所がありますので、依頼をする際には探偵業界のことを少しだけでも調べてから依頼をするようにしましょう。

     

    東京都調査業協会

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