2023-09-26

    世の中で意外と多く存在しているのが、素人探偵です。

     

    素人探偵は、自分から行動を起こす場合もあれば、人から頼まれて探偵の真似事をしてしまう場合もあります。

     

    少年探偵団のように、小学生の子どもが探偵の真似事をしている分にはそれほど問題はありません。もちろん、少年探偵団も度が過ぎる行動を起こすようなタイプの子が中に混じっていれば、危険はないとは言い切れませんが…。

     

    しかし、素人探偵が一番怖いのは、2つあります。限度を知らないため犯罪に巻き込まれたり、犯罪をしてしまったりということと、対象者に調べている人がいるということがバレてしまうことです。

     

    それぞれ、何が問題でそうなってしまうのかの理由がやや違っているので、個別にお伝えしたいと思います。

     

    まずは「限度を知らないため犯罪に巻き込まれたり、犯罪をしてしまったりする」ということについてです。これは、限度を知らないというのが、一番の問題です。どこまでしていいのか、どこまでしてはいけないのかの判断が、素人探偵にはできません。

     

    プロの探偵は、調査員として仕事をする場合、新人は研修を受けたり、ベテランとコンビを組んだりして、探偵の勘を育てていきます。当然ですが、探偵の仕事は失敗が許されるものではありません。1度の失敗で、もう二度と欲しかった情報が手に入らなくなるということが、よくあるからです。その辺りも、素人探偵にはない覚悟をプロの探偵は持っています。

     

    またどこまでしていいのか、どこからはしてはいけないのかというのは、例えば尾行をしている時でいうと、どこまで近づいていいのかというところにも繋がります。人には、気づかれにくい死角が存在していますし、他人に気付かれないためにはどうすればいいのかということも考える必要があります。また、場合によっては、対象者を見逃さなければいけない時もあります。

     

    対象者を見逃さなければいけない時というのは、対象者が深追いできない場所に入ってしまった時です。もちろん、遠くから観察することはできますが、後を追っていくことができないという意味です。例えば、対象者がとあるマンションに入っていった場合、尾行をしている人は、そのマンションの敷地内に入ることはできません。マンションの敷地内に入ってしまうと、不法侵入をしたとして捕まってしまうからです。これはマンションだけではなく、ホテルなども同じです。

     

    こういった法律のことも、どこまですれば法律に引っかかり、どこまでであれば法律に引っかからないのかということを、素人探偵は知りません。もし知っていたとしても、じゃあ、その後はどうすればいいのか、ということの判断がつかないのではないでしょうか。

     

    どこまでしていいのか、何をしたらいいのか、どうしたらいいのか、ということは、プロの探偵は新人のうちにベテランの探偵から実地で学んでいきます。ですが、素人探偵のプロというのは存在しないため、そんな風に探偵が勉強をしているという事さえも知らない方がほとんどです。探偵は職人と同じで、初めはベテランから技術を教わる必要があります。ある程度教わった後は、熟練度を上げたり、自分のオリジナルの技術を身に着けて行ったりして、他にはいない探偵になっていくものです。

     

    また素人探偵が行うことは、基本的には尾行が多いと思うのですが、尾行の仕方によっては他にも犯罪になってしまうことが往々にしてありますし、素人が尾行をするとバレやすいということも念頭に置いておかなければいけません。そもそも、尾行はストーカー規制法に引っかかる行為であるということも、覚えておく必要があります。

     

    では次に、「対象者に調べている人がいるということがバレてしまう」についてです。

     

    これは先ほどもお伝えしましたが、素人探偵は尾行に慣れているわけではないため、簡単に対象者にバレてしまうことがあります。素人探偵が、対象者の血縁関係や家族である場合は、特にバレやすいでしょう。対象者が良く知っている人が、ずっと声をかけてくることもせずに、ずっと一定の距離を開けてついてきているとなれば、怪しまない方が不思議というものです。

     

    尾行は対象者に近ければ近いほど、バレやすいということも覚えておく必要があります。

     

    そして、対象者に調べていることがバレるというのは、バレることも問題なのですが、それだけではありません。素人探偵が調べてみて、対象者にバレてしまったので、今度は別の人やプロの探偵に調べてもらおうと考えた時に、調べづらくなっているということです。

     

    対象者の身になって考えてみるとわかることなのですが、何か後ろ暗いことがあった場合、自分が調べられていることを知った後、その人はどういう行動に出るでしょうか?

     

    初めは、自分が調べられているとは思っていないので、普段通りに過ごしていますが、自分が調べられているということが分かると、自分が何かしら怪しまれているということを知ることになります。例えば不倫をしている場合、しばらくは不倫相手と会わないようにしたり、会うとしても警戒心を持って約束をしたりするようになるでしょう。

     

    また場合によっては、警戒心を高めるだけではなく、対象者との関係が悪化してしまう可能性もありますし、悪化どころか訴えられる可能性もあります。

     

    調査をしていることが相手にバレる、というのはそういう危険性も含んでいるということを知っておく必要があります。

     

    今回紹介をした、2つの問題点ですが、そのことを理解している素人探偵は、おそらく誰もいないでしょう。もし、理解しているのであれば、誰かに素人探偵として、ちょっと調べてみてよと言われても断るはずです。素人探偵として調査をすることが、どれほど危険で、どれほど責任の重いことなのかを知っているからです。もちろん、お金を渡されたとしても、首を縦には振らないのではないでしょうか。むしろお金を払う気があるなら、素人探偵ではなくプロの探偵に相談をして、ちゃんとした調査をしてもらった方がいいよと、依頼人に言うはずです。

     

    赤の他人であるプロの探偵に、いきなり調査の依頼をすることは、ハードルが高いかもしれません。ですが、素人探偵には問題があるということを、ぜひ相談をしたいと思っている方には覚えておいて欲しいと思います。

     

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