2025-12-02
第334回:《探偵》失敗しない探偵事務所への相談の仕方は?
探偵に相談をしたいと思うということは、人には言えない悩みを抱えているということですよね。一般的に軽いノリで探偵事務所に連絡を取り、相談をする人はほとんどいません。
自分だけでは抱えきれない悩みであったり、本当に信頼できる人には相談をすることはできても解決できなかったり、不安だけが募っていくばかりの日々を過ごしていたりするひとが、勇気を出して探偵事務所に連絡をしています。
情報が流れやすい世の中になったとはいえ、それでもやはり探偵事務所の世界はクローズドで、どこまでが本当のことなのかがわかりません。とくに探偵はフィクションの世界で描かれることが多いため、虚構の探偵とリアルの探偵との区別がついていないこともあります。
ネットで検索をしても、探偵について書いていることが、リアルの話なのかどうかも怪しいですし、探偵が投稿しているものがあったとしても、それが本当のことなのかどうかを判断する術がありません。
だからこそ、どうすれば探偵事務所に失敗をせずに相談ができるのかが分からないという人が多いのではないでしょうか?
いえ、もしかしたら、相談するだけの行為で、失敗する可能性があるということすら分かっていない人もいるかもしれませんね。
では、探偵事務所に相談をする上で、どうすれば「失敗」と言えるのかを今回は紹介していきます。
1つ目は、選ぶ探偵事務所を間違えた場合です。現在の東京都内にある探偵事務所の数は、日々変動しているため正確な数字は分かりませんが、2022年末では約6900社あったことが分かっています。
それだけの数の探偵事務所があるのですから、それぞれ個性が違うのは当然です。探偵事務所は調査業ではあるのですが、相談をしに来る人と話す人の役割はサービス業と変わりません。
人と人との会話となると相性もあるため、全く自分とは性格の合わない探偵に相談をしてしまうこともあります。その時に、その事務所の担当者が合わないから、他の探偵事務所に変えればいいのですが、せっかく事情を全部話したし、探偵ってどこに行ってもみんな同じだろうと思って、そのままそこの探偵事務所と契約を結んでしまうことは「失敗」といえます。
調査料金は数千円のような安い金額ではありません。それなのに、性格の合わない探偵と何度も顔を合わせたり、会話をするのはストレスです。しかもお金を払っている側ですので、それを我慢するのもおかしいといえるでしょう。
どんなに手間がかかっても、時間がかかっても、話をしていて嫌な気持ちにならない探偵がいる事務所が見つかるまで探し続けることをお勧めします。探偵事務所は思っている以上にたくさんあるので、性格の合う人、嫌な気持ちにならない探偵がいる事務所はあるはずです。
また選ぶ探偵事務所を間違えるどころか、探偵事務所ではないところと契約を結んでしまう方もいます。どういう事務所なのかというと、HPを見ていると探偵っぽいことが書かれているのに探偵業の届出を出していない事務所だったり、そもそも詐欺目的で事務所を構えていたり、探偵業のことを何も知らずに勢いだけで看板を掲げていたりする事務所も存在します。
基本的に探偵業の届出を出している探偵事務所であれば、詐欺や偽の探偵事務所ではない可能性が非常に高いといえます。
またホームページなどで「○○調査」と書かれているのは良いのですが、「○○工作」と書いている事務所とも契約をしないことをお勧めします。「○○工作」の場合、犯罪すれすれのことをしている、もしくは法に引っかかることをしている可能性が非常に高いからです。
何が法律に引っかかるのかを完全に理解している弁護士のような職業の人であれば、「○○工作」とはどういったことをするのかを探偵に聞いて、法に触れていないことを確認してから契約をすることも出来るかもしれませんが、そうではないならやめておいたほうがいいでしょう。
2つ目は、相談内容を整理していなかった場合です。探偵に相談をしたいと思った時に、冷静な状態ではない場合もあります。自分を追い込み、どうしたら良いのかが分からないから、とりあえず連絡をしたという場合です。
例えば夫の浮気調査の場合、夫が何曜日に浮気をしていて、相手は誰なのかもうすうす気づいているというケースと、夫がいつ浮気をしているのか、誰と浮気をしているのかはわからないものの、浮気はしていると感じているケースの場合、どちらの調査料金の方が高くなると思いますか?
答えは後者です。もちろん、その後の探偵との会話の中で、浮気をする日が事前に分かってくれば、話しは変わってきますが、そうではない場合は、どうしても後者の方が調査料金が高くなります。
それがなぜなのかというと、後者の方が探偵が動く時間が長くなるからです。
前者の場合、浮気をいつするのかが分かっているので、その日に合わせて探偵は調査を開始します。そこで浮気の証拠をつかむことも可能でしょう。
ですが後者の場合は、浮気をいつするのかが分からないので、とりあえず目星をつけた日に調査をすることになります。ですが、その日に浮気相手と会わずに、同僚と飲みに行っただけで帰宅ということもあるでしょう。そうなると、また別日に調査をしなければいけなくなります。
少ない情報でも調査をするのが探偵だと思っている人もいるのですが、それだと調査料金が上がってしまうということだけは知っておいた方がいいといえます。少ない情報でも確かに調査は出来ますが、相談者が協力的な方が調査料金も抑えられるからです。
間違えた探偵事務所の探し方をせず、相談内容もまとめ、知っている情報を全て伝えることで、失敗の確率は非常に低くなります。
1日、2日で何とかしなければいけないというような緊急性がないのであれば、半月や1ヶ月ぐらいかけて探偵事務所を探し、自分にできる範囲のことをしてから相談をするというのが、一番いい方法です。ただ探偵事務所探しが、探しすぎてよくわからなくなってきたら、探偵協会に相談をするのも一つの手です。探偵協会に相談内容を伝えることで、ベストな探偵事務所を紹介してくれます。ぜひ活用してくださいね。






