東京都調査業協会

探偵コラム

第4回:探偵業界に入って20年

私が探偵業界に入って20年。この業界は様変わりした。
昔の探偵などはボクサー崩れ、ミュージシャン崩れ、司法試験崩れ、あとは暴走族上がり、警察官上がり。

そんな人材ばかりだったものだから、経営者は使用者を安くこき使う。その内に使用者は生活が出来なくなりやめてしまう。約10年前、私と同世代である団塊ジュニア世代が探偵業界で独立をはじめると探偵社が一気に増える。そうなると経営者は人を雇用せずに団塊ジュニア世代に外注を出すようになっていく。団塊ジュニア世代は人口に比例して探偵も多いので競争も激しい。よって経営者は安く仕事が出せる。

今の探偵社はアウトソースをしすぎている。
無駄をしない。この様な業態の中では人材が育たない。業界が人を育てなくなっている。「失敗をさせない」「経営者が責任をとらない」では人が育つわけがない。

現在、ITが発展し電話帳広告がなくなりチラシ配りもしなくなった。
求人をすると大卒が来る。こういった若者の中から新しい業態の形が生まれてくると思う。

私は「20代のうちにとにかく仕事を覚えろ」と言っている。私がダメなら若者に圧倒的な利益を稼ぎ出してもらわないといけない。つまり、個々の業者に人材を育てる経済力がないと業界の発展はないと私は考えている。

執筆者:(株)離婚探偵事務所 神谷 知宏

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