東京都調査業協会

探偵コラム

第8回:探偵業と協会加盟員に於ける現況

「探偵」と言うものにどのようなイメージを持っていますか?

某アニメやドラマのように名推理で事件を解決するヒーロー、或いは一部の悪徳業者や探偵がらみの事件の影響で「負のイメージ」が強いのではと思います。
しかし実際には、名推理で事件解決をすることはありません。また、我々協会加盟員に於いては事件になるような調査はしておりませんし、そもそも受件致しません。協会加盟員はもちろん、まともに営業している業者が大半なのですが、世間のイメージと言うのはなかなか変えられないものでやはり「探偵=怪しい、怖い」と言う不信感が先に立つのが現状です。そのイメージを払拭並びに悪徳業者排除の目的も含め、十数年前より協会での公益活動の一環として「諸官庁表敬訪問」を行っています。

具体的には「協会の周知並びに協会未加盟業者に対しての加盟呼びかけ」及び「業界の苦情相談(未加盟業者も含む)」など各警察署及び消費生活センター等へ訪問しお話を伺っています。ここ6~7年前より急増しています「協会加盟業者を名乗る架空請求」などの注意喚起も行っている次第です。

また「消費者調査サポートセンター」として無料の相談窓口も設置しております。さらには年に数回、教育研修会を開催し協会加盟員はもちろん未加盟業者にも参加を集い、業法遵守や知識・技術向上に励んでいます。そもそも、表に立てる業種ではもちろんございませんが、必要不可欠な業種としては間違いありません。また、場合によっては社会的貢献ができると考えています。しかし、先にも述べましたように悪徳な業者や探偵がらみの事件の影響で信頼を失っているのも事実です。「負のイメージ」によって、調査の相談さえ尻込みしてしまうといったお客様が多く、解決できる問題もできなくなっている状況が残念でなりません。

ヒーローになるつもりはありませんが、失ってしまった信頼を少しでも回復し、お客様の抱えている問題解決に役立ちたいと考えています。
今回は探偵業に真剣に取り組む協会並びに協会加盟員の姿をご紹介いたしました。今後も、この業種を必要とするお客様の為、また業界全体の為に「探偵業」を正しく認知していただけるよう努力を惜しまず、公益活動に尽力する次第です。
「探偵業法施行後の実状」や「個人情報保護法の壁」についてもお話したいのですが、それはまた次回に…。

執筆者:(有)英探偵事務所 丸原 英紀

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