東京都調査業協会

探偵コラム

第50回:《探偵》賢く依頼。探偵との言動から悪徳探偵を見分けよう!

東京都調査業協会では、悪質な探偵からの被害も電話で受けています。ですが、被害を受けてから相談するのではなく、依頼者側が初めに悪質な探偵に引っかからないような知識を持つことも大事です。

私たちは悩みを持つすべての依頼人のために、神髄な気持ちで調査を行っていますが、どんなに取り締まっても悪質な探偵が後を絶ちません。非常に残念なことです。

そこで今回は、悪質な探偵を見分けるポイントをいくつかご紹介します。

1つ目は、探偵事務所での相談を断られるケース。

ハッキリと断らなくても、探偵側が「こちらに来てもらうのは申し訳ないので、私が近くまでお伺いしますよ」と言ったり、「今、事務所が改装中でして、○○駅の喫茶店はいかがでしょうか?」と言って、事務所での相談を遠回しに避ける場合があります。

依頼側としても、まだよくわからない探偵の事務所に行くのも勇気のいることですし、人の目がある外の方がいいかもしれないと思って、簡単に頷いてしまうのですが、これがNGな行動です。

悪徳探偵は事務所を構えていないことがあります。また、事務所があったとしても、探偵業届出証明書がないため、それがバレるのを阻止するために阻止するために事務所に呼ばないということも。

初めて会う人の事務所に行くのは怖いかもしれませんが、騙されるよりはましだと思って、断固として事務所に行きましょう。そして、探偵業届出証明書を確認してください。

2つ目は、事務所に行ったら他の相談者がいた場合は、怪しむようにしましょう。

時間を決めて事務所に行っているのに、「他の依頼人との話が長引いてしまって」などと言ってくる探偵は、危ないと思ってください。

そもそも、相談内容は極秘事項ですし、依頼人同士がバッタリ会うという行為もNG。もし本当に、依頼人との話が長くなりそうだと判断したら、探偵は事前に依頼人であるあなたに電話をして、来る時間を遅くできないかと打診してきてくれますが、これも稀なことですので、怪しむようにしてくださいね。

3つ目は、相談をしたその日に契約しないことです。

悪徳探偵は、依頼人からお金をだまし取ろうとしていますから、なるべく時間をかけずに済ませたいと考えています。そのため、相談に来た日に「これは、すぐにでも調査を始めた方がいいですね。契約書はここにありますから、サインをして下さい」と言われることも。

探偵に依頼することで、そんなに切羽詰まった状態ということはないと思うので、契約内容におかしなところがないかどうかを冷静に確認するためにも、一度家に持ち帰ることをおすすめします。

また、そもそも契約書を作っていない探偵もいます。違法行為を行っている悪徳探偵は、契約書を作らないこともありますので、契約書がない状態での調査依頼は絶対にしないでください。

4つ目は、調査料金が安すぎる探偵事務所では契約しないことです。

基本料金がわからない場合は、HP等でしっかり相場を勉強してください。今は、各探偵事務所のHPで金額を提示していることがほとんどですので、大体この調査だったら、これぐらいかかるのか、ということを知っておくと、相場よりも安すぎる探偵事務所は怪しいと判断できます。

もちろん、契約をすることはないと思いますが、規格外の金額を提示された場合も断ってくださいね。

5つ目は、これも契約に関連することですが、追加料金が発生しないかどうかを確認することです。

例えば、浮気調査を依頼していて、「調査が難航していまして、調査員を2人追加すれば浮気の証拠を掴めそうなのですが」などという探偵がいます。ですが、普通の探偵事務所ではありえないことです。

浮気調査は、探偵事務所でも特に多く取り扱っている種類の案件です。それなのに、途中で人員を増やさなければいけない状況というのは、どういう状態でしょうか? たまたま、浮気をしている旦那が、探偵をまくのに慣れているということでしょうか? そんな旦那は、なかなかいませんよね。

また、1回の調査では、「旦那さんが浮気している証拠の写真を撮れましたが、相手の女性が誰なのかを突き止められませんでした。もう1回、調査をすればわかると思うのですが……」と言って、何度も調査をさせようとしてくることもあります。

本当は、1回の調査で全てわかっているのに、何度も調査をさせて、お金を多く取ろうとしているだけの行為。ただこれは、本当か嘘かは依頼人からしてみると、わからないというのが難点です。

悪徳探偵は、もっともらしい理由をつけて、追加料金を増やそうとしてくるので、何かを言われても冷静に対処するようにしてください。

6つ目は、探偵に依頼をしてから、夫の態度がおかしいと感じた時は注意してください。

悪徳探偵の中には、奥様に依頼を受けるとすぐに調査を開始し、夫の浮気の証拠を見つけた後、夫自身に接触することがあります。「奥様に依頼された探偵ですが、この浮気の証拠を買いませんか?」と持ち掛けてくるのです。

夫の浮気調査を依頼している手前、夫自身にそのことを聞くのは難しいかと思いますが、悪徳探偵の餌食にならないためにも、しっかりと夫婦で話をしてみてください。

7つ目は、そもそも依頼をしようとしている探偵と自分との相性はいいかどうかです。

これは相手が悪徳探偵か否かに限らずいえることなのですが、依頼をするということは自分の弱い部分をさらけ出すことと同じです。

最初に面談をしたときや2回目に会った時に、「何となく話がかみ合わないな」「何となく好きになれないな」「本当に信用できるのかな」と思ったら、契約をしないでください。

悩み事がある時の人間は、色々なことに敏感になっているので、自分の感覚を信じることが大事です。普段から、人を見る目がないかもしれないと思ったら、相談をする時に信頼できる人を連れて行くのも一つの手です。

調査料は決して安いものではありません。この探偵さんなら、本当にすべてをお願いできそうと思えるまでは、時間がかかったとしても何社か探偵事務所を回ってみるのもいいでしょう。

失敗のない探偵選びをして、自分が知りたい真実を確実に手に入れてくださいね。


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