東京都調査業協会

探偵コラム

第62回:《探偵》「もしかして、うちの子…いじめられてる?」子どもの見守りも探偵に依頼できる!

探偵のことを少しでも調べたことのある人であれば、依頼をするときは「浮気調査」というイメージを持っている方がほとんどです。

実際、浮気調査は探偵社に持ち込まれる依頼の中でも大半を占めるほど、頻度が高いものですが、それ以外のジャンルの依頼がここ数年で増えてきています。それが子どもの「見守り調査」です。

一般的には聞きなれない言葉かもしれません。ですが、今の時代には必要なものだとは感じています。

一昔前とは違い、専業主婦は減り、共働きの家庭が増えました。また、昔ほど離婚のハードルが高くなく、シングルマザー、シングルファーザーでも世間から非難はされなくなりました。

そうすると、子どもが学校から帰ってきても家には誰もいないというのが、今の家庭。母親(父親)も、子どもが小さいうちは、なるべく家にいようとしますが、小学校に入ってくるとだんだん仕事の時間をふやしてくるものです。

子どもが家に帰った時に、誰もいないという状況は、子どもの些細な変化を見落としてしまいがちです。

それでも夜や朝はお子さんと一緒に過ごす時間はあると思うので、その時に何か変だなと思うこともあるでしょう。ただし、親が子どもの異変に気付くのは、かなり事態が深刻になってからという可能性もあります。

「もしかしたら……うちの子、いじめにあってる?」

そんな風な考えが頭をよぎった時、あなたならどうしますか? おそらく初めは、お子さんに「最近学校は楽しい?」ということを、さりげなく聞くのではないでしょうか。

「いじめ」が悪いことだという認識は、子どもも持っているため、自分がいじめられていたとしても、すぐには「いじめにあってるんだ」とは言わないでしょう。

また、親のプライドが高い場合は、うちの子がいじめられているはずはないと思い、1度ぐらい、おかしいなと思っても何も聞かない人もいます。

いじめは一過性のものもあれば、常習化し、クラス全体に広がっていく場合もあります。

最近のニュースを見ていればわかると思いますが、親が何もしなくても、きっと先生が解決してくれる、なんて甘い考えを持つ親は誰もいません。基本的に、今の時代の先生は、いじめがクラスで行われていたとしても、ほとんどの先生が無視をします。そして、謝罪会見の時には「気づかなかった」と悲しそうな顔で話すだけです。

ごくわずかに残っている熱血漢のある先生がいて、いじめ問題に取り組んでくれる人であっても、学校がもみ消そうとします。今の時代というのは、そういう時代です。

最近のいじめは、小学校、中学校、高校、場合によっては大学でも行われています。小さな村の学校だからいじめはない、名門学校だからいじめはない、という考えは通用しません。

また、いじめの種類も昔のように肉体的な暴力だけとは限りません。テレビのニュースでも取り上げられていますが、家からお金を持ち出し数百万円、数千万円をいじめの実行犯に渡し、それでもお金を要求され自殺したという話もあります。これだけの金額が家からなくなっているのに、気づけない親も親ですが。

あとは、娘が他の女友達にいじめられて、売春を無理やりさせて、その売り上げを渡していたり、繰り返し万引きをさせていたり、物を盗んでおいて「〇〇ちゃん、また忘れ物したの?」と言ってクラス全体で笑ったり……。

いじめられている子は、精神的苦痛に耐えきれずこの世を去る。

なんてことが、いじめを放置していた場合に起こる出来事です。これらは、たとえ話ではなく、実際に日本中のあちこちの学校で起きています。

子どもがいじめられている時に、子どもを助けられるのは親だけだと思ってください。

では、親が「子どもがいじめられているかもしれない」と思った時にはどうすれば良いのでしょうか?

まずは、学校の担任の先生に相談するのが一番いいでしょう。子どもに「いじめられているの?」と直接的に聞くのは、子どもの心に傷をつけてしまう可能性があるからです。遠回しに、「最近、何かあった?」と聞いて、正直に答えてくれるお子さんであれば、話をしっかり聞いてあげてください。そして、その話を元に先生に相談しましょう。

ただし、先生に相談したものの、子どもの様子から見て、すでにいじめがきわどいところまで来ており、子どもも危険な状態だと判断した時や、相談した先生がもみ消そうとしていたり、全く動かなそうだと判断した時は、私たち探偵にも相談をして下さい。

子どものいじめに、探偵が何の役に立つんだろうと思うかもしれません。ですが、探偵は情報や証拠を集めてくることが仕事です。

親に依頼された探偵は、お子さんの行動調査を行います。学校内での様子、学校を出てから、どこに立ち寄り、誰と会話をし、家に帰ってくるのかを、まずは洗いだします。

今のご家庭では、子どもがどこで何をしているのかを知らない方が多いので、これだけでも子どものことを少しは分かるようになります。そして、行動調査をおこなっている途中で、いじめにあっているシーンを目撃したら、証拠写真を撮り、それを報告書にまとめて依頼人にお渡しします。

いじめの証拠があると、学校側は手のひらを返したように、いじめられている子どもの味方をするようになります。なぜなら、証拠があるのに、学校側は何もしなかったということが、後で世間にばれると学校の評判が下がってしまうからです。

また、いじめていた子どもの親も、決定的な証拠があると「うちの子に限ってそんなことはしません」ということも言えず、お金でもみ消そうとするか謝るかのどちらかをしてくれるでしょう。

たとえ、証拠があるのに、学校側が何もせず、いじめている子どもの親も無視するようなら、証拠を持って警察に行ったり、マスコミに情報を売りに行くのもいいでしょう。公にしたくないと、いじめられている子どもは言うかもしれませんが、そのままの状態にしておくと、最悪の場合、命を絶ってしまう恐れがあるので危険です。

いまや探偵は、子ども同士のいじめの場面でも活躍するようになりました。近年では、こういった子どもの見守り調査というのが増えてきています。もし、お子さんの様子がおかしいと思ったら、迷わずにご連絡くださいね。


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