東京都調査業協会

探偵コラム

第67回:《探偵》こんな探偵に依頼をするとハズレはない!

これまで、こんな行動を取る探偵は悪徳探偵だ! というようなことは、お伝えしてきました。

では、悪徳探偵以外であれば、どこに頼んでも同じなのか? というと、それも少し違います。

探偵に依頼をしようと思う依頼人は、大抵追い込まれている状況だと思いますが、だからこそ少しでもいい探偵に依頼したいというのが本音ではないでしょうか。

それなのに検索をしていても、「こんな探偵には依頼をするな」というような記事ばかりが目立ち、「こんな探偵に依頼しよう!」という記事はほとんどありません。

こうなってしまうのは、探偵の記事を書いているのが探偵社のため、「こんな探偵に依頼をしよう!」ではなく、「自分のところに依頼して」という記事になってしまう恐れがあるからだと思います。

ですが、私たちは探偵社が集まっている協会です。だからこそ、探偵に依頼をしたいと考えている方に対して、本当に求めている探偵像をご紹介することができます。

飲食店やリラクゼーション系のお勧めのお店は、インターネットでも調べられますし、雑誌を読んで探したり、友だちや知り合いに聞いたりしても、良いお店を紹介してくれるでしょう。

ですが、探偵社は……というと、雑誌で特集を組まれることもないですし、口コミも期待できません。口コミに関しては、そもそも依頼人が友だちや知り合いに「ねぇ、いい探偵社知っていたら教えてほしいんだけど」なんて、聞けないかもしれませんよね。

探偵社に依頼をする内容が、大抵の場合は秘密にしたい事柄だからです。

今の時代は、探偵に依頼をすることに関して、昔よりも抵抗がなくなったため、オープンになっている方も増えてはいますが、基本的にはまだまだ隠しておきたいという方がほとんどです。

いい探偵を探している人が、友だちや知り合いに「いい探偵知っている?」と聞くことができても、聞かれた側が探偵に依頼したという事実を隠したいという方がほとんどなので、答えるというケースもあまり考えられません。

そのため探偵社に依頼をした方は、ほとんどの人が自力で依頼をする探偵社を見つけているということになります。

いい探偵社を見つけたいと思う依頼人の探す手段は、インターネットに絞られます。中には電話帳で探す人もいれば、街に貼られているポスターや、広告を見て判断する方もいるかと思いますが、今の時代、インターネットで探偵社のHPを見ずに電話やメールをする人はいないのではないかと思います。

探偵との初めてのコンタクトは、メールもしくは電話です。

ただ、オペレーターのいない探偵事務所の場合、返事をするのは調査をする探偵です。調査をすることは得意であっても、インターネットは苦手な探偵も数多くいるため、送ったメールの返信がぶっきらぼうであっても、その探偵の調査力が低いとは限りません。

なのでメールでのやり取りで、この探偵はいいか悪いかを決めるのは早計です。むしろぶっきらぼうな人の方が、実際に会ってみると探偵歴何十年というベテランで優しい人の可能性もあります。

次に電話ですが、さすがに電話先でつっけんどんな探偵は、ほとんどいないでしょう。探偵に必要なのは、調査力であって会話力ではないという探偵は、古すぎる探偵か、もしくは探偵のイメージはこうだろうと思って真似をしている新米探偵です。

ただし、あからさまに営業のような口調の探偵も、あまり信用できません。電話口でも、適度に悩みを聞いてくれて、相談に乗ってくれる探偵であれば、直接会うのもいいでしょう。

探偵といえど、現代ではサービス業の一つです。サービス精神にあふれすぎていて調査力が低いのは問題ですが、お客さんとの関係性を的確に結べない探偵は、聞き込みをするときの能力に疑問を持ってしまいます。

電話口で、うさん臭さを感じず、依頼人の話を親身になって聞いてくれる探偵や適度な距離を置いてくれる探偵は、人を見る目があり、頼れる存在と言っていいでしょう。

メール、電話と終えたら次はいよいよ直接、探偵と対面して話をすることになります。

探偵の届け出や探偵事務所での打ち合わせというのは最低限守られていて当たり前というところではありますが、どういう探偵と契約するのがいいのかというと、いくつか見てほしいポイントがあります。

1つ目は、サンプルの報告書。報告書に書かれている言葉が、日本語として意味が伝わってくるかどうかというのは当たり前ですが、文面を読んで対象者がどういう行動を取っているのかが素人でもすぐに理解できる文章になっているかどうか。

また、張り付けられている写真があれば、ちゃんとピントが合っていて、暗い場所でもしっかりと証拠写真として提出できるぐらいのレベルかどうか。

サンプルなので、本当の報告書とは違うかもしれませんが、依頼人が素人だということを考慮して、報告書の形式にとらわれず、依頼人が知りたいことをちゃんと書いてくれているかどうかを見るのも大事です。

細かなところまで配慮されている報告書であれば、細かく調査をして報告してくれる探偵なので、実際に依頼しても間違いはないでしょう。

2つ目は、どんなに腕のいい探偵であっても人なので、依頼人との相性はあります。実際に依頼をすることになると、探偵とのやり取りがこれからも続くので、生理的に無理な人はやめましょう。

ですが、長時間話してみないと、相性というのはわからないものです。大抵は1時間ぐらいは話を聞いてくれるので、探偵ととにかくいろいろな話をしてみてください。その間に、探偵のことを人として好きになれそうであれば、依頼をしても依頼人がイライラすることはないと思います。

何箇所かの探偵事務所へ行って、無料相談をした結果、同じぐらい好きになれそうな探偵が複数社あった場合は、探偵の所作を見てみましょう。普段の動きと調査をするときの動きは違いますが、比べられるだけの探偵がいるのであれば、無駄な動きのない探偵を選んだ方が、よりいい調査をしてくれるかもしれません。

最後は、その探偵の得意分野を知っておくということです。これは事前の調べである程度分かることだと思います。その探偵が浮気調査が得意なのか、信用調査が得意なのか、家出人調査が得意なのか、見守り調査が得意なのかなど、調査には分野があります。

自分が依頼をしたい内容を、その探偵に依頼したときに、どういうことにポイントを置いているのかを聞いてみるといいかもしれません。
探偵社によって、そのポイントは違ってくると思うので、自分が知りたいことと一番マッチしている探偵社を選ぶことをお勧めします。

以上が、依頼人にとって良い探偵の見極め方です。ぜひ、試してみてくださいね。


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