東京都調査業協会

探偵コラム

第99回:《相談》こんな時はどこに相談?探偵と探偵協会への相談のタイミング

一昔前に比べると、探偵に相談をしようと気軽に思える人も少し増えてきたのではないでしょうか?ただそれは、相談してみよう、無料相談を使ってみようというだけで、実際に依頼をするかどうかとなれば話は別かもしれません。

では、いつどのタイミングで相談し、何を聞き、何を確認すればいいのかを今回は改めてご紹介させていただきます。

■調べてほしいことが出てきた
例えば、夫や妻の浮気の可能性、子供の結婚相手の素性が知りたい、子供のいじめ問題の可能性など、普通に生活をしていても周りの環境が変われば相談事というのは出てきます。こういった時に、まずは何をするのがいいと思いますか?

ここでいきなり探偵に電話をしようとか、会おうとか考える人は気持ちが焦りすぎです。まずは、探偵事務所のHPを見比べることが大事。ここはどうだろう、ここはよさそう、ここはちょっと怪しい…など、HPを見るだけでもわかることがあります。

さらに用心をするのであれば、HPには必ず探偵の届出が載っていますので、その番号を公安のHPにて確認し、何も問題を起こしていないかどうかを調べることができます。

探偵事務所の中にはHPに届出をアップしていないところもありますので、そういった事務所は初めて依頼をするのであれば避けた方がいいでしょう。

■電話をかけるorメールをする
ここならよさそうという探偵事務所をいくつかピックアップしたら、複数の事務所に電話かメールをします。電話相談で話を聞いたり、メール相談で話を聞いたりするだけで料金を取るような探偵はほぼいませんし、もし料金が発生する探偵がいたら、この業界になれていない人であれば相談を持ち掛ける候補から除外してください。

ここで注意をしてほしいのが、必ず複数の事務所に連絡をするということです。1社目に電話相談をして親身になってくれたと感じていても、別の事務所に電話相談をしてみたら、実は1社目は大したことはなかったということもあり得ます。

この業界を知らないということが、探偵へのイメージを悪くしていたり、良くしていたり、思い込みで判断してしまう危険性があるということを覚えておきましょう。

■実際に探偵事務所に足を運んでみる
電話やメールでさらに候補を絞ったら、実際に事務所に足を運んでみましょう。この時には、2、3社ぐらいに絞れているといいかもしれません。
実際に行くのが1社だけだと、先ほどの項目と同じで思い込みで探偵事務所のよしあしを決めてしまうので危険です。

対面で相談をしてみると、電話やメールとは違って本当にこの人に相談をしていいのかという判断がしやすくなります。また相手の探偵がいい人であっても、あなた自身と合わないという可能性もあります。人と人なので調査力が高い低いにかかわらず、相性もあるので、何となく合わないなぁと思ったら他の事務所に行ってみましょう。

この時点で、まだ探偵に依頼をしていない状態です。実際に対面での相談をしても、契約を結んでいなければ、まだ依頼をしているとは言えません。

一つの悩みに対して、ここまでしなくちゃいけないのかとか、私には人を見抜く力なんてないと思うんだけどとか、探偵事務所がたくさんありすぎて選べないというのであれば、他にも相談する場所があります。

■探偵協会に相談する
探偵協会とは、一定の水準をクリアした探偵事務所だけが所属している協会のことです。探偵協会は基本的には複数社が所属していますが、そこに所属できる条件というのは協会によって違います。

探偵協会のHPを見て(このHPも探偵協会のHPですが)、協会に所属できる条件を見てみましょう。その条件を満たしていない探偵事務所は協会に所属することができないので、安全な探偵事務所がたくさんあることがわかります。

そんな探偵協会に電話相談をして、悩みの概要を伝えると、依頼を受けることができて調査もしっかりしてくれる探偵を紹介してくれます。
そうなれば後は、その探偵とあなたの相性の問題になるので、HPからどこの探偵事務所に依頼をしようかとピックアップする必要がなくなり、手間もはぶけますし、悪徳探偵に引っかかることもありません。

急いで依頼をしたいという人は、初めから探偵協会に相談をするというのもいいのではないでしょうか?
対面相談を行い契約をすると、ようやく依頼成立となります。依頼内容によって、探偵から調査の報告が逐一入ってきます。そして最後は調査報告書をもらって終了。

……となれば、一番いいのですが、どんなところにもトラブルは潜んでいます。

例えば、浮気調査をお願いしたのに浮気現場を押さえられず配偶者は白だと探偵から言われたが、それが信用できずに何度も追加で調査をしてもらっていたら莫大な費用になって揉めたり、契約を結んだあとでお金を振り込んだものの気が変わってキャンセルを伝えたらキャンセル料として半額を持っていかれて揉めたり、そもそも依頼をした探偵事務所が悪徳探偵だったため揉めたり……。

揉めごとが100%起きないということは、探偵以外の業種であっても言い切れないものです。ただ、探偵とトラブルになってしまった場合、どこに連絡を入れればいいと思いますか?

消費者センターや警察というところに電話相談をする人もいるかもしれません。ですが、もう一つ選択肢があります。それが「探偵協会」です。

探偵協会は、探偵にかかわる苦情相談窓口としても機能しています。たくさんの探偵が所属しているので、探偵に特化したことであればどこよりも実情をすぐに把握し、どうしたらいいのかのアドバイスをしてくれるでしょう。

探偵事務所の認知度は上がってきていますが、探偵協会というものがあるということを知らない人はまだまだたくさんいます。それは、映画や小説やドラマなどで取り上げられることがほぼないからでしょう。

初めて探偵に相談をする人からトラブルに遭って相談をしたい人まで、すべてをカバーできるのが探偵協会です。また探偵協会に所属していると、中では勉強会や最近の動向など情報共有をしているので、探偵協会に所属していない探偵よりもコミュニケーション能力が高く、横のつながりも多いという特徴があります。

どこに相談をしたらいいのかに迷ったら、ぜひ一度探偵協会に連絡をしてみてくださいね。

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