東京都調査業協会

探偵コラム

第117回:《相談》心配ごとを相談するなら探偵事務所へ

「心配事」「相談」で検索をしてみると、出てくるのは福祉事業者か市のホームページがほとんどで、ページをめくっていくと弁護士やカウンセラーなども出てきます。ですが探偵事務所が出てくることはありません。ですが誰にも言えない悩みを抱えている人は、福祉事業者や市、弁護士、カウンセラーに頼るだけで解決できるのでしょうか?

もちろん業種によって得手不得手があります。

ただ、人間は不安になると視野が狭くなる傾向があり、多くのものを視界に入れようとはしません。誰にも言えない悩みを抱えている時に、出来心でネット検索をすることはあるでしょうが、そんなにページをめくったりしないので、「心配事」「相談」で検索をしてトップに出てくる内容を見るか、2、3ページめくるぐらいで終わってしまうでしょう。

検索をして出てきたのが福祉事業者だった場合、確かにそこなら悩みを解決してもらえるかもしれないと思えれば、それでいいのですが、悩みの種類によってはそうは思えないこともあります。

例えば配偶者の不倫。

最近の配偶者の様子がおかしい、これはもしかして……ということは、夫婦生活をしているのであれば大多数の人が一度は感じることです。ですが、初めて不倫の気配を感じ取った人にとっては、それが当たり前のことには思えませんし、「どうしてうちの人に限って……」と思うのが一般的です。
初めて相手の不倫に気付いた時に、冷静でいられる人はほとんどいません。

でもそれを、誰かに相談するのは中々に難しいものです。不倫をされているかもしれないというのを誰かに伝えて、その人に可哀そうな人と思われるのがいやだったり、不倫されるような隙を与えたのはあなたでしょと言われるのがいやだったり、不倫なんて今どき誰でもやっているよと言われるのがいやだったり……理由というのはいくらでもあげられます。

そして、初めての不倫疑惑ですぐに「探偵に相談しよう」と思う人もなかなかいません。もしすぐに「こういう時は探偵だ」と思える人は、意志の強い人でしょうし、判断力も鈍っていないので、どんな場面でも自らで切り開いていける人だと思います。

普通の人であれば、ただひたすらに「どうしたらいいの」と思い悩むものです。そこで、今は気軽にできるようになったインターネットで「心配事」「相談」と検索する。ここで「不倫」と入れないのは、検索結果に残ってしまうのが怖いからではなく、初めての不倫疑惑を感じた人は配偶者の不倫を受け入れられていないため、文字としてその言葉を入れたくないという心理からきています。

何度も浮気をしている配偶者に対してだと、簡単に「不倫している」という言葉を入力するでしょうし、信頼している人であれば自分で言葉に出すこともありますが、初回はそうはいきません。

配偶者が不倫をしているかもしれないものの、心の中では不倫なんてしていないと自分に言い聞かせているところだからです。

でも、「心配事」「相談」で検索をしても出てくるのは、福祉事業者や市のホームページだけです。確かに不倫の悩み事でも話は聞いてくれそうですが、おそらく出てくる答えは「一度ちゃんと配偶者と話し合ってみた方がいいですよ」というだけ。
それができないから悩んでいるのに。

またカウンセラーに話を聞いてもらうと、心のケアをしてくれるかもしれませんが、現実問題、何の解決にも導いてはくれません。

では弁護士はというと、弁護士は「証拠はありますか?」と聞いてくるでしょうし、弁護士に相談をするということは離婚裁判を行うことを前提としているところがあるため、別れるために悩んでいるという風になってしまいます。

でも、配偶者が不倫をしているかもしれない、というだけでそこまで一気に考えが飛躍するものでしょうか?

「不倫かもしれない」という不安を抱えている時は、事実をはっきりさせたいという気持ちと、このままうやむやにしておきたいという気持ちの両方が作用しています。

ですが、うやむやにしていると疑心暗鬼になり、より悩みが深くなってしまうものです。

配偶者が不倫をしているかもしれないと思った時に、すぐに「事実をはっきりさせよう」と思えれば、悩みもそれほど深くはならないのですが、「どうしよう」「どうしたらいいんだろう」「はっきりさせるのが怖い」と迷っていると、どんどん視野が狭くなって心労が絶えない状態になってしまうので注意が必要です。

そしてどんどんと焦ってくると、自分がどうしたいのかということがわからないまま、気持ちだけが追い付けられてしまうので、ただただ悩みが深くなっていきます。

一般的に配偶者が不倫をしている場合は、片方の人がその配偶者に慰謝料を請求して離婚をするか、不倫相手と別れてもらって謝罪をしてもらい許してあげるかのどちらかです。子どものいない家庭であれば、まだ気軽に離婚ができるのですが、子どもがいる場合は離婚をした後の養育費なども考えないといけないため、離婚をするにしても決定的な証拠を突き付けて、相手を法的に縛り付ける必要があります。

「不倫をしているかもしれない」という気持ちを、うやむやにしたいのは、こういった現実が待っているということを理解しているからでしょう。

ですがどうするのかを決めるにしても、配偶者が不倫をしているのか、していないのかをはっきりさせない限り、何も行動を起こすことはできませんし、もししているのであれば放置しておくのは問題です。

今のこのご時世、家のお金を不倫相手のために遣っているというのは、許せることではありませんよね?

不倫をすることで問題になるのは、愛がどうとか、裏切りがどうとか、プライドの問題ではありません。現実問題として、家に入るはずだったお金が外に流出しているということに目を向けましょう。

「心配事」「相談」を検索しても探偵事務所のHPが上位に上がってはいないのですが、心配事の内容によっては、どの業種よりも探偵が一番役に立つということもあります。

あなたが抱えている心配事が放置されることで、実際何が起きているのかを考えて、できるだけ早く相談をして解決に導きましょう。探偵はいつでも相談を受け付けています。

← <探偵コラム目次へ戻る>


東京都調査業協会 苦情相談窓口

〒101-0032 東京都千代田区
岩本町2-6-12 曙ビル402号
TEL:03-3861-2301(代)

電話0120-109-490メールフォーム