東京都調査業協会

探偵コラム

第123回:《相談》相談してよかったと感じる人がほとんどの業界

世の中には多彩なサービスが溢れています。商品の販売もそうですし、スポーツ観戦もそうですし、不動産屋で住宅を購入するのもそうですし、旅行することもそうですし、医者に行くこともそうですし、習い事に行くこともサービスの中の一つです。

色々なサービスがあって、どの業種も当たりはずれがあります。価格の高いものの方が、サービスを受ける側の期待値が高くなっているので、サービスを受ける前には念入りに調べるものです。

例えば、引っ越したばかりの時に買い物をするスーパーを探す時に、どのスーパーが良いのかを比べたりしますよね。スーパーは扱っている商品は安いですが、日常的に使うことになるので失敗はしたくないと思っている人がほとんど。ただ、商品が安いため、口コミ情報を調べる方はほとんどおらず(そもそも口コミがない場合もある)、近くにあるスーパーに足を運んでみて、最終的に一つに決めるということをしています。

金額の高いサービスを受ける時は、インターネットを使って検索をし、まずどういう種類があるのかを確認したうえで、口コミ情報を見ていくつかピックアップし、無料相談ができるところであれば申し込んで、そして最終的な決断を下すということをしているはずです。

もちろん人によっては、こんなのは運だからといって、大して調べもせずに決めてしまう人もいますが。

そして、質のいいサービスを受けることができれば、自分も周りの人に「あそこ、よかったよ!」と宣伝をし、質の悪いサービスだったと思えば、口コミで散々に書き込んだり、周りの人に「あそこは使わない方がいい」と言いまわったりします。

金額の低いサービスであれば、少々サービスの質が悪かったとしても、「安いしこんなものだろう」と納得して、口コミを書くとしたら「値段通り」というような評価をする場合もあります。

金額によって評価が変わるのが、どの業種でもいえることなのですが、探偵業界だけはちょっと違います。

値段が安かったからといって「こんなものだろう」という評価をする人はほとんどいませんし、値段が高かったからと言って「あれはぼったくりだ」という評価をする人もほとんどいません。
(ただし、詐欺まがいのことをしている悪徳探偵は別)

それは相談をする人が、相場を知らないために値段の安い高いの判断がしづらいということもありますが、探偵は基本的に相談者の求めていることをきちんとこなしてくれるからです。また、場合によっては、相談者が思ってもみなかったこと以上の内容を伝えてくれることもあり、「探偵なんて信用するんじゃなかった」というようなことを言う人がほとんどいません。

これはなぜだと思いますか?

誰にも相談することができず、こうなったら探偵に相談するしかないと追い詰められた人たちが、基本的に探偵事務所に電話をかけてきます。本当に困った人が、最後に相談を持ち掛ける場所が探偵だからというところで、ある種のハードルが下がっているのかもしれません。

そして、切羽詰まった状態で相談をする人は、今の状態をはっきりとさせてほしいというのが願いです。はっきりさせた後に、どうこうするということまで考えが及んでいない人もいます。

今の状態をはっきりさせたうえで、次にどういった行動をとるかを決めている人もいますが、探偵に依頼をすることが慣れていない人がほとんどですので、探偵がどこまで仕事をしてくれるのかを知らない人が多いというのもこの業種の特徴です。

相談者からしてみると誰にも言えなかったことを聞いてもらうというだけで、充足感があります。話したことに対して探偵は「どうするのがいいのか」ということを教えてくれますので、相談者からするとアドバイスを受けている状態でもあり、ここでも満足度が上がるというわけです。

こんなに悩んでいるのに、誰にも相談することができない状態に陥っていることを考えれば、話を聞いてくれてアドバイスもくれることが、どんなに嬉しいことか想像つきますよね?

金額が高い安いという判断材料を初めから持ち合わせていない業種の人に話を親身になって聞いてもらえたとなれば、相談をして本当に良かったと感じる人がほとんどだということも理解できるのではないでしょうか?

また探偵は訪れる人の相談を聞いてアドバイスをするだけではありません。相談内容から、何が必要なのかを判断して物的証拠を見つけ出してくれます。例えば浮気調査なら浮気の証拠、信用調査なら対象者の交友関係や過去、人探しであればその人の居場所、いじめ調査であればいじめの証拠。

探偵は相談を聞くというよりは、調査をして証拠を見つけてくるのが仕事です。さらに探偵が見つけてきた証拠は、法的に有効なもの。相談者は探偵が調査してきた報告書を見て、現実を目の当たりにします。曖昧だった現実に不安を覚えていた状態が、白黒はっきりするので現実からは目を反らせなくなると言ってもいいでしょう。

ただ現実が見えて終わりというわけではありません。相談者にとって信じたくなかった現実が調査によって明らかになったなら、今度はその報告書を持って公的な場所へもっていき、相手を訴えることもできるようになります。

意外と多くの相談者は、ここまで考えていない方がいます。相談者にしてみれば、相手を訴えたいから探偵に調査を依頼しに来たわけではなく、自分の中にある不安な気持ちを少しでもなくしたいから探偵に相談をしに来ているからです。

もちろん中には、初めから探偵の使い方を理解していて、冷静な態度で物的証拠を探してきてと依頼され、調査をし、報告書を渡すと、そのまま裁判に持ち込むという方もいます。いますが、よほど探偵をリピートして使っている方か、裁判沙汰にするのに慣れている方など一部にすぎません。

ほとんどの人が、探偵に相談をするのが初めての方ですし、本当にどうしたらいいのかわからなくなって電話相談をされるという方が大半です。

探偵に相談をする人が、そういったタイプの人が多いため、他のサービスを提供しているところとは違って、悪徳探偵ではない限り悪い評価をもらうことのない業種だと言えます。モヤモヤしている気持ちを抱えているなら、すぐにご相談くださいね。

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