東京都調査業協会

探偵コラム

第156回:《探偵》探偵の看板が目につくようになったら

普段の生活の中で、探偵の看板を見かけた人というのはどれぐらいの割合なのでしょうか?

人によっては、探偵は物語の中にしかいないから、生活圏内にいるはずがないため、看板もあるわけがないと思い込んでいるかもしれません。

ですが実際はどうかと言うと、電車に乗っていても探偵の看板を見かけることもありますし、最近は減ったように感じますが、電柱に探偵のチラシが貼られていたり、郵便ポストに探偵のチラシが入っているということもあります。

何かの用事で訪れたビルに入っている会社を見ている時、その中に探偵事務所の文字が書かれていることもあります。

実際、探偵事務所は日本中のあちこちにあります。その中でも、都内に探偵事務所が多く集まっています。人が都内に集まっているため、探偵事務所も自然と多くなるのでしょう。

ですから、都内の大型ターミナル駅に行くと、探偵社の数は多くなりますし、探偵事務所が密集しているところでは、他社に負けないようにと看板を出したりポスターを貼ったりしています。

ところで都内には、探偵事務所は何社あると思いますか?
実は今現在220社以上あることが公式データでわかっています。どうして「公式」とつけているのかと言うと、公式データというより、公式ではない探偵事務所も存在しているからです。

公式、非公式があるということも、探偵業界を知らない人からすると、知らないかもしれませんね。何となく非公式もありそうと思っていても、何をもって非公式というのかの線引きがわからないという人が多いと思います。

公式の探偵事務所というのは、公安に探偵の届出を出しているかどうかで判断しています。探偵業法の届出といって、届出をすると、公安のホームページに掲載され、探偵事務所側には公安から発行された届出の証書のようなものが渡されます。この証書には番号が書かれており、番号によって探偵事務所は公安に管理されているということです。

公安は年に1度、届出を出している探偵事務所に訪問し、届出の内容と間違いはないか、問題を起こしていないかなどの確認をします。そこで問題があれば、公安のホームページで、どんな規則を破ったのかが書かれるということです。もちろん掲載期間はありますが。

ですが、非公式の探偵事務所は、公安に管理をされていないため、法的に問題のある行為をしたとしても、発表されません。口コミで、そういった問題行為が残っていることもあるかもしれませんが、ネットはお金を払えば悪口を消すこともできます。ただ「悪口」が本当のことなのか、嘘のことなのか、ということはありません。営業妨害として訴えるといったこともできてしまうのが問題です。

もちろん、単なる嫌がらせで悪口を書くこともあるため、そういったシステムがないと、本当の営業妨害がし放題になってしまうので、それも問題ではあります。

だから基本的には、悪口というのは、2ちゃんねるのような非公式の場で書き込まれているだけです。そこに書いている分には、読んでいる方も本当か嘘かわからないという気持ちで読んでいるため、グレーゾーンとして存在しています。もちろん、そういった場でも行き過ぎた行動を取っていると、目を付けられ、削除依頼がきたりもしますが。

そういった理由もあり、非公式の探偵事務所は使わない方が良いでしょう。公安に探偵業法の届出をするのには、それほど難しい事ではありません。基本的に、法律違反をしていなければ、問題なく認可されます。探偵の知識が全くなかったとしても、認可はされます。探偵業法の届出は、資格試験のようなものではないですし、テストはありません。ただ法律に準じているかどうかだけを見ています。だからこそ非公式の探偵事務所は、もし実績が豊富だったとしても危険だということです。何か問題があるから、探偵業法の届出ができないのだということを、依頼をする側の方も知っておいてもらうと、トラブルに巻き込まれる可能性も減るでしょう。

ただ、公式の探偵事務所だから、どこの探偵事務所に依頼をしてもいいかと言われると、そこも疑問があります。公式であれば、次に問題行為をしていないかの確認をしましょう。その後は、探偵事務所によって得意なことや実績などが違うので、いくつかの探偵事務所に連絡をして、ここなら依頼をしてもいいというところを見つけましょう。

話が少しそれてきたので、もとに戻しましょう。

今回はタイトルにもあるように、探偵の看板が目につくようになってきたら、という内容です。普段は、探偵の看板やポスターなどが目につかなくても、ある時になると、目につくようになることがあります。

例えば、普段は気にしていなかった、花屋が目に入りやすくなったり、喫茶店が目に入るようになったり、町の派出所が目に止まるようになったりすることはありませんか?
もしくは、旅のポスターがやけに目につくようになったり、マンションの売出中という看板が目につくようになったり、ということもあるかもしれません。

これらには全部意味があります。

身近な人で、それらを必要としている人がいたり、自分自身が必要としていたりするときに、無意識に目が向いてしまうのです。

表層的な感情の中では、必要としていることに気づいていない場合もあります。ですが、普段は気にしていなかったものが気になるようになったら、自問自答をしてみて下さい。心の中に何か引っかかるものがあるはずです。

探偵の看板やポスターも同じです。

「こんなところに探偵事務所があったんだ」
「こんなところに探偵事務所の看板があるんだ」
「こんなところに探偵事務所のポスターが貼ってある」

普段気にしていなかったのに、それが目につくようになったのであれば、何か心の中に悩みごとがあるという可能性があります。

もちろん、この記事を読んでいる時点で、探偵に何かしら関心が向いているのだと思います。

今、あなたが悩んでいることは、一人で解決できることでしょうか?
探偵が介入することで解決しやすくなるものではないでしょうか?

探偵事務所のまとめサイトのようなものを見ると、それぞれの探偵事務所には得意分野があることに気づきます。その中には、こんなことも探偵が相談に乗ってくれるんだ、ということも書かれているかもしれません。

探偵事務所の言葉が気になるようでしたら、自分と向き合って、一度相談をしてみてはいかがでしょうか?

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