東京都調査業協会

探偵コラム

第169回:《探偵》探偵から見た、不倫や浮気をしてしまう心理

芸能界で不倫や浮気をしてバレると、世間から思いっきり叩かれます。けれど、不倫や浮気というのは、芸能界以外でも十分に蔓延しているものです。一般社会で生きている人も、多くの方が配偶者や恋人がいても不倫や浮気をしています。

芸能界の人が不倫や浮気をして、世間から叩かれることを知っているはずなので、そういった行為が世間一般で悪いことだということを知らないということはないはずです。それなのに、不倫や浮気はなくなりません。芸能界での不倫や浮気がなくならないのと同じです。

これはどうしてなのでしょうか?
「してはいけない」ということがわかっていてもしてしまうのは、法律が甘いからでしょうか?

不倫や浮気は倫理観の問題なので、刑事罰に当たる行為ではありません。だから、どんなに不倫や浮気をしても、刑務所に入れられることはないのです。そこまで厳しくすれば、不倫や浮気はなくなるのでしょうか。

「してはいけない」とわかっていて、刑事罰があるものであっても、決してゼロになることはありません。刑事罰か否かということは、あまり関係ないのでしょう。刑事罰になることで、多少は気の弱い人であれば抑制できるかもしれませんが、人間の欲というのは、そんなものでは抑えることができないということなのかもしれません。

前置きが長くなりましたが、不倫や浮気をする人を一番多く見て来ているのは誰だと思いますか?

おそらくですが、弁護士、占い師、市の職員、そして探偵だと思います。どの職業が一番よく知っているのか、というとそこはちゃんと調べたことがないのでわかりませんが、不倫をされた場合に相談をしに行くのが、これらの4つの職業の人たちだと思います。

占い師の場合は不倫をされた場合というよりも、不倫をしている側が相談をしに行く場所というイメージがあるので、少し立場が違うかもしれませんが。

ですが、不倫や浮気をする人を見ている回数は、かなり多いということは確かです。探偵に依頼をしてくる人が不倫や浮気をされた人で、調査をする対象が不倫や浮気をしているかどうかの事実確認と、その相手探しです。不倫や浮気をされている人、不倫や浮気をしている人、どちらの側ともよく知っています。

その中で感じている、不倫や浮気をする人がどうして「してはいけないこと」とわかっていても、不倫や浮気をしてしまうのかということをご紹介しましょう。

不倫や浮気をする人には、いくつかのパターンがあります。

まずは、不倫や浮気をされている人に問題がある場合です。

もちろん、不倫や浮気をする人が悪いのですが、される側との関係性に問題があったからこそ、別の人を求めてしまったというケースも多いものです。
例えば、される側とする側の関係がすでに冷え切った関係にあった。相手に対して無関心。夜の営みが何年もレス状態だった。される側がする側に対して、いつもぞんざいな態度をとっている。される側がする側を異性としてみなくなっている。される側がする側に対して文句ばかり言っていたり、命令ばかり言っていたり、暴力をふるっていたり、ストレスのはけ口として扱っているなどです。

言葉にしてみると、結婚相手や恋愛相手に酷いことをしていると思うかもしれませんが、長年連れ添った夫婦ではこういう関係になっていることが多いですし、恋人関係だったとしても同じように年月が長ければ、そういう関係になっていることが多いものです。

20代の頃に結婚をして、40前後でレス関係であったり、関係が冷え切っていたり、相手を異性として見ていないというのは、どこの家庭でもほぼ言えることではないでしょうか?

人間は、男性でも女性でも、いくつになっても異性として見られたい、性的対象として見られたいという願望があります。むしろ、そういった願望がゼロだという人の方が、割合としては少ないのではないでしょうか。

本人が「俺はおっさんだから」「私はおばさんだから」と言っていたとしても、心の中ではまだまだ現役でいたい、まだまだ異性として扱われていたい、という気持ちがあるものです。

それなのに、家庭ではそんな雰囲気が全くなく、外に出たところで、自分を異性として見てくれる人と出会えば、不倫や浮気に発展してもおかしくはありません。

一度の過ちで気持ちが落ち着けばいいのですが、近寄ってきた人が本気で落としに来ている場合は、一度の過ちでは終わらず、ずるずると関係を続け、戻れない不倫の沼に落ちてしまっていることもあるというわけです。

また、される側がする側に対して、ぞんざいな態度を取っていたり、言葉や態度、腕力による暴力をふるっていたり、することもあります。そういった場合、する側の人たちは、心と身体の安静を求めて、他の人のところに逃げていることもあります。

される側が意識して、暴力をふるっていない場合もあるので、あれぐらいでDV扱いをされたくないと言って、不倫や浮気をした人をさらに追い詰める場合もあるので、こういうケースは、とても危険だと言えるでしょう。第三者の介入が必要な不倫や浮気と言えます。

ここまでが、される側に問題があった場合の不倫や浮気です。
ですが、不倫や浮気にもされる側には全く問題がない場合もあります。

不倫や浮気をするのが当たり前だと感じている人と、不倫や浮気をしているつもりがなくしている人もいるからです。

こういうタイプの人たちは、息をするように不倫や浮気をします。不倫や浮気に対して罪悪感がないため、自分が結婚していたとしても、気になる人が現れたら躊躇なく自分から誘いますし、タイプじゃなくても誘われれば、とりあえず一夜を共にするということもあります。狩人タイプであり、来るもの拒まずというタイプでもある人です。

こういうタイプの人と結婚をすると、常に不倫をされる覚悟が必要でしょう。

他にも気が弱すぎる人も要注意です。強気なハンター気質の人に目を付けられると、家庭があっても断り切れず、不倫に陥る可能性があります。

また、真面目過ぎる人も問題です。とくに若い頃に、まったく遊んでいなかったタイプの人は、中高年になってから悪い異性に引っかかり、そのまま倫理観がおかしくなってしまう場合があるからです。

不倫や浮気は、一言でいっても、様々なタイプがあります。その辺りも覚えておくといいかもしれません。

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