東京都調査業協会

探偵コラム

第171回:《探偵》探偵に依頼をすることで解決できるもの

探偵に依頼をすると、何が変わるのかということを考えたことはありますか?

お恐らくそう言った視点で、探偵に依頼をすることを考えている人は少ないかもしれません。

大抵の方は、どこにも行けなくて、誰にも相談が出来なくて、一人では抱えきれなくなった状態で依頼をすることがほとんどだからです。

探偵に依頼をすることで、解決できることが何なのか、ということをわかっていれば、おそらく、気持ちに余裕がなくなるまで相談をしようとは思わない、とはならないのではないでしょうか。

解決できることがわかっていると、探偵による調査を、一般的な職業と見ることができるようになり、依頼や相談がしやすくなると思います。

では、どんなことが解決できるのかを見ていきましょう。

■自分の娘に婚約者ができた
⇒婚約者の素性を調べることができる。どこまで調べたいのか、何を調べたいのかを明確にしたうえで探偵に相談をすると、これは可能、これは不可能と明確な答えを伝えてもらうことができる。例えば、婚約者の周りに他の恋人はいないのか、実は既婚者ということはないのか、ということは調査可能。

■自社に新しい社員が入ってくる
⇒新入社員のことを調べることができる。これは、既存の社員でも可。こちらは基本的に、反社と繋がっていないか、ライバル会社と繋がっていないか、問題のある借金を抱えていないか、というようなことを明確にしてくれる。また既存の社員を調査する際に、何か不正の疑いがあるという場合は、それについても調べることは可能。

■最近子どもに生傷が増えた、もしくはふさぎ込むようになった
⇒子どもがイジメに遭っているか、遭っていないかを調べることができる。またイジメに遭っている場合は、誰にイジメられているのかまで調べられる。その根拠となる証拠も探偵であれば取得可能。ただし、イジメられている場所によっては(例えば校舎内のみでイジメられ、校舎外では一切イジメられていない)、証拠を取ってくる難易度が上がる。

■子どもが犯罪にかかわっているかが気になる
⇒子どもの不自然さは、親が一番わかるもの。イジメに遭っているわけではなさそうだが、危ない気がしている、というだけでも探偵は調査を引き受ける。実際、子どもの調査で、薬物組織と繋がっていることが発覚したケースもある。また、場合によっては、別の犯罪に手を染めていたり、犯罪に巻き込まれている場合もある。

■近所の人から嫌がらせを受けている
⇒嫌がらせをしてくる人が誰なのかわからない場合、その人物を特定できる。また、どうして嫌がらせをするようになったのかの理由も調査可能。また、その人物が嫌がらせをしているところの証拠も取得可能。

■何年、何十年も会っていない親、もしくは子どもを見つけたい
⇒親子関係を証明できるものがあれば、人探しも調査可能。何十年も会っておらず、完全な消息不明の場合でも、調査自体はできる。ただし、実際に見つかったとしても、依頼人と探し人を会わせるかは別の話。探し人が見つかった場合、探偵は依頼人の名前を告げ、本当に会いたいかどうかを確認。探し人が「会ってもいい」といった場合のみ、引き合わせが可能となる。

■昨日いなくなったおじいちゃん、おばあちゃんを見つけたい
⇒認知症などが原因で突然いなくなる場合があるシニア世代の人探し調査は可能。ただし、依頼人がいなくなったおじいちゃんおばあちゃんが認知症と言っているだけで、実際は家から逃げ出したという可能性もあるということを、探偵は頭に入れながら調査をしている。こちらも、探し人を見つけた場合に、本人に依頼人のことを話し、合うか合わないかは探し人に判断をゆだねている。

■連絡の取れなくなった恋人や配偶者を探してほしい
⇒探偵社によっては、調査不可能としている場合もある。理由は、本当は恋人ではなくストーカーの場合やDV被害に遭っており逃げている場合があるため。それでも引き受けてくれる探偵社がないわけではない。ただし、引き受けた探偵社であっても、探し人の場合は、探し人本人に依頼人と会いたいかどうかを確認することには変わりはない。そのため、ストーカーやDVの場合は、探し人に話を聞けばわかることなので、探偵が犯罪に手を貸すことはない。

■夫や妻に不倫の疑いがある
⇒不倫調査によって、不倫相手の素性、不倫をしている証拠の確保ができる。また、探偵が取ってくる証拠は、法的な現場でも使えるため、離婚裁判でも使うことが可能。また人によっては、一人の人と不倫をしているだけではなく、多数の人と不倫をしている場合もあるため、どこまで調べるかは依頼人と相談のうえ決めることができる。

■恋人に浮気の疑いがある
⇒探偵社によっては、調査不可能な場合もある。理由は本当は恋人ではない可能性があるため。夫婦の場合は、本当に夫婦かどうかの証明はできるが、恋人の場合は難しい。一緒に写真に写っていたとしても、別れる前の話かもしれないし、合成写真の可能性もある。また、引き受けない理由は他にもある。配偶者の不倫は、離婚裁判で使うことができるが、恋人の浮気は、特に何かに使えるわけでもない。道徳的にダメだとされているだけで、法的に問題のある行為ではないため。

■元恋人を取り戻したいので、恋人と現在付き合っている人との仲を壊してほしい
⇒いわゆる「別れさせ屋」が行っているもの。こちらは、犯罪にかかわることのため、探偵は依頼を受けない。探偵が行う仕事は調査であり、工作ではないため。探偵のホームページに「〇〇工作」と書かれている探偵社には、基本依頼はしない方が良い。そういった業者に犯罪まがいのことを依頼した場合、依頼人自身も捕まるということを忘れないように。

今回は探偵に依頼をすることで解決できることを書いてみましたが、いかがでしたでしょうか?

解決できることがわかると、こういう風に困った時には、探偵に相談をすればいいのかとわかるようになると思います。

もちろん、例に挙げたこと以外でも、相談内容によっては依頼を受けてくれることもありますので、探偵事務所のホームページをよく見てから、相談をしてみて下さいね。

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