東京都調査業協会

探偵コラム

第190回:《探偵》羽目を外しやすい12月は浮気にご用心

12月になると、仕事が忙しくなる人も増えますが、その山を乗り越えた後の開放感は、人の行動をも解放させてしまいます。コロナ禍、アフターコロナの現在では、忘年会の概念がなくなりつつありますが、それでも去年、一昨年に比べるとしやすい空気になっているのではないでしょうか。

「飲み会に行ってくるよ」
という言葉も、普段であれば外での飲食飲酒に関して厳しい考えを持つ家族がいたとしても、年末であれば家族に言いやすい言葉になっているはずです。
「年末なんだし良いでしょ?」
という言葉は、ある意味、魔法の言葉といえます。
堂々と夜にのみの場に出かけられる人々。
いつも通り出掛けている人もいれば、本当に2、3年ぶりに夜の町に出かけている人もいるでしょう。問題はこの後者の方です。

これまで浮気などもした事がなかった人も、コロナ禍前は浮気をしていたものの控えていた人も、久しぶりの夜の飲み会となると、羽目を外したくなるものです。初めから浮気をするぞと意気込んで飲み会に参加するわけではないと思いますが、あわよくばという気持ちぐらいはあるかもしれません。

飲み会には様々なハプニングがあります。
会社の人同士の飲み会であっても、普段とは違う空気の中で飲みすぎてしまう人がいれば、介抱ついでに手を出す人もいますし、必要以上に近づいて「二人で二件目に行こうよ」と誘う人もいます。
また、友だち同士で飲んでいたとしても、隣の席に座った異性のグループに声をかけたり、声をかけられたりして、初対面同士で意気投合し、そのままホテルへ。という話も、珍しくも何ともありません。もちろん、20代、30代、40代、50代ともに年代は関係なくです。
たとえ、これまで浮気をしたことがなかったとしても、久々の開放感を与えられると、人は魔が差しやすいということもあります。

そして危険なのが、飲み会後にちょくちょく1人で出掛けるようになることです。1度きりの浮気行為であれば、それを立証するのも難しいですし、本人も「魔が差しただけ」と思って、その後、少しだけ家族に対して優しくなるかもしれません。ですが、1人で出掛けるようになったということは、魔が差した相手と、素面の状態でも「会いたい」と思っているということです。

1度関係を持ち、その後も関係を持ち続けると、浮ついた気持から執着する気持ちに変わり、意識が家族よりも浮気相手に向き始めます。ですが、浮気・不倫はしてはいけないこと、ということは誰もが知っていることですので、隠そうとします。どうやって隠そうとするかというと、「飲み会に行ってくる」という言葉が使えるのです。

飲み会であれば仕方ない。という気持ちが、どうしても12月はあります。しかもコロナ前の12月を思い出してみると、飲み会は会社の人たちとの忘年会1回だけではなかったはずです。部の飲み会、課の飲み会、仲のいい者同士の飲み会。会社以外では、お客さんとの飲み会、友だちとの飲み会など、様々な飲み会があったはず。それを言われてしまえば、「行くな」とは言いづらいもの。それをわかった上で言ってくるのです。

「飲み会に行ってくる」
と言われて、本当に飲み会に行ったのかどうかを調べるには、後をつけるか、言った本人にGPSをつけるか、飲み会メンバーに話を聞くかしか方法はありません。ですが、それを自分でしようとすると、相手から怪しまれてしまいますし、場合によっては相手との関係性が悪くなる可能性もあります。たとえ明らかに怪しかったとしてもです。

こういう時に役に立つのが探偵という存在です。

浮気の証拠を見つけてきても、別に離婚をする気はないので関係はないと思っていませんか?

確かに、探偵を雇って浮気の証拠を手に入れるという行為は、離婚裁判を有利にするためというのが一般的ではあるかもしれません。ですが、すべての相談者が離婚裁判の証拠集めのために探偵を雇っているわけでもありません。
浮気の証拠を押さえることで、相手の浮気を止めることができます。

結婚前から浮気性で、常に浮気をしているような相手と結婚をした、という人ではない限り、配偶者が浮気をしているのを快くは思わないはずです。ですが、浮気をしたからといって、別れたいわけではないと思っている人もいます。家庭を築いているということは、子どもがいる場合もありますし、世間体を気にする職業についている人もいるでしょう。

かといって離婚をする気がないから探偵を雇わず、浮気をしているかもしれない配偶者を、ずっと横目で見続けられますか?

気持ちが冷めているから、お金さえ家に入れてくれれば問題ないと思っている人もいるかもしれませんが、それでは問題が深刻化してしまう可能性があります。
浮気は、永遠に浮気でい続けるとは限らないからです。
例え普段、異性をとっかえひっかえするような浮気の仕方をする人であっても同じことが言えます。
浮気をしているうちに、気が付いたら本気になっていた……ということだってあるのです。

そうなった場合に、相手側から離婚の申し入れがあるかもしれません。離婚をしたいと言われて、その時になってようやく探偵を雇い、浮気の証拠を見つけてもらい、慰謝料を得る。

それでいいのでしょうか?
相手と離婚をしたくないから、浮気をしている気がしても確証を得ようとせずに、見逃してきたのではないでしょうか。

つまり見逃しているだけでは、何も解決はせず、自分のタイミングではなく、浮気をしている方のタイミングで、自分勝手に縁を切られてしまう可能性があるということです。

配偶者が浮気をしているかもしれないと感じたら、離婚をするつもりでも、離婚をしないつもりでも、まずは探偵に相談をしましょう。そうして浮気の証拠を手に入れたら、離婚をする場合は浮気の証拠を使って交渉を有利に進め、離婚をしない場合は配偶者に証拠を見せて権勢をし、配偶者と配偶者の浮気相手に慰謝料を請求したうえで、夫婦のままいればいいのです。そうすれば、浮気をしている側の都合で勝手な行動をされることはありません。

離婚をしたいから探偵に相談をするのではなく、浮気をしている側に勝手な行動をさせないために探偵に相談をするという風に考えてみると、夫婦生活もしやすくなるのではないでしょうか。

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