東京都調査業協会

探偵コラム

第210回:出会い系サイトで出会った人とのトラブル

出会い系サイトと一口で言っても様々なものがあります。恋愛を目的としたもの、趣味仲間や友だちを探す目的のもの、結婚相手を探す目的のもの、身体目的のもの、パパ活目的のもの、人には言えないフェチ系や性癖関連の相手探しが目的のものなど。

一昔前は、出会い系サイトや出会い系チャットなどは、いかがわしいものというイメージがありますが、今は比較的多くの人がライトな感覚で使っています。特に年齢が若い人の方が、気軽に使っているかもしれません。

そのため、若い世代の方がトラブルに見舞われる可能性があります。若い世代だったら関係ないと、思いがちかもしれませんが、若い世代といっても20代だけではなく10代も含まれているので、自分の娘や息子が知らない間に出会い系サイトを使っており、よからぬトラブルに巻き込まれているかもしれません。

娘と息子では巻き込まれるトラブルの種類が違います。まずは娘がいる場合から見ていきましょう。

女の子の場合は、年上の男性に惹かれる傾向があるため、抵抗もなく20代30代の男性とマッチングをして会ってしまうこともあります。そういった相手は、恋人を作るというよりも、体目当てのことがほとんどです。そのため、相手が既婚者だったという可能性もあるので、遊ばれていただけではなく、気付かないうちに不倫をしているということもあるので注意が必要です。

また、パパ活目的の出会い系サイトだとわかっていて、あえて登録をしている人もいます。お小遣い目的だったり、コネ目的だったり、様々ですが、男性側はもちろん食事やデートを楽しむだけで終わろうとは思っていない人がほとんどです。隙があればホテルに連れ込もうと考えているでしょう。

中には、ホテルで体の関係になるだけではなく、薬物に手を染めている人もいれば、パパ活をしていることを逆手にとって脅してくる場合もあるかもしれません。

パパ活をしている学生は、所詮は学生なので、社会で働いていてどす黒い考えを持っている大人たちよりも、したたかに立ち回るというのは難しいことです。経験的にも、力的にも弱い存在ということを理解していないままに、大人からお金を取ろうとしているので、危ない行為をしています。

では、出会い系サイトを使って、出会う相手が同じ年齢の子であれば問題がないのかと言うと、それもないとは言い切れません。相手が大学生であれば、大学サークルで犯罪まがいのことをして逮捕された事例もありますし、相手が高校生であっても、バックに筋ものの人たちがいることもあります。

出会い系サイトでは、普段の生活圏以外の人と出会う可能性が高いからやっている人が多いのですが、普段の生活圏以外だからこそ、危ない人と出会う可能性も高くなるということを覚えておかなければいけません。

パパ活サイトを使っている人は特にそうです。

パパ活という言葉は、やっていることが正当化されるような気になりやすい言葉です。風俗等の店で働いている場合は、間に店が入っているため、お客さんからもらったお金が全額自分のところに手に入るわけではありません。ですが、何かトラブルがあった場合は、店が対処してくれます。

しかしパパ活は、基本的には素人が行っているため、トラブルがあった場合は自分で対処する必要があります。
襲われそうになったら逃げればいい。暴力を振るわれそうになったから逃げればいい。連絡は偽名でしていたので、自分の身元がバレることはない。そういう風に思っているからこそ、パパ活をしてしまうのかもしれません。
ですが、何も考えていない「パパ」であれば、適当にごまかしてお金だけ取ることができるかもしれませんが、したたかな「パパ」もいるということを忘れてはいけません。また、何も考えていない「パパ」であっても、人からお金をもらうという行為が、どういうことなのかを理解する必要もあります。

若さの特権。というものではないことを知らないからこそ、パパ活が横行しているのでしょう。

次に娘ではなく、息子がいる場合です。

男の子の場合は、学生で出会い系を使っているのは純粋に彼女が欲しい場合と、初めてを奪ってくれるお姉さんを探している場合のどちらかでしょう。

彼女探しであれば、比較的それほど問題はないかもしれません。ただお姉さんを探している場合は、やや危険です。好きものの素人のお姉さんであれば問題ないのですが、昔に比べれば減りましたが美人局ということもありますし、何かを買わそうとしたり、金銭を要求してくる場合もあります。

また男の子の場合は、出会い系サイトだけではなく、オンラインゲームでやりとりをしている人とオフ会を行い、異性の出会いとして発展することもあります。出会った相手が異性ではなく、ネカマの可能性もあれば、同性の可能性もあります。
そして、ここからは女性の場合と同じですが、相手が薬の売人であることもあるので、若気の至りで済まされないところに足を突っ込んでしまうこともあるので、注意が必要です。

成人をしていても、ネットでの出会いは危険なこともたくさんあります。ただ、30代以上から、とくに年配の人の方が、ネットでの出会いは危険という認識が強くなりますが、若ければ若いほど、その危機感が薄れていくので、用心をするに越したことはありません。

自分はそんなものに騙されないと思っていても、気付いたら家族が騙されていたり、トラブルに遭っていたりするので、最近スマホばかり見ているなと思ったら、注意をしてみて下さい。

金欠気味になっていたり、何か思い詰めている様子があったら、探偵に相談をしてみて下さい。ネット上のやり取りを見ることはできませんが、尾行をして誰と会っているかを突き止めて、その相手がどういう人なのかを調べることはできます。

また騙されていることを自覚していない場合もあるので、本人に直接聞いても答えてくれないどころか、よりガードが固くなる可能性もあるので、本人に聞く前に探偵に相談をした方がいいでしょう。

家族の様子がおかしいと思ったら、一人で悩まずに探偵に相談をして下さい。そういった依頼を受けることも多いので、探偵が的確なアドバイスをしてくれますよ。

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