東京都調査業協会

探偵コラム

第211回:刺激が欲しくなってしまうゴールデンウィーク明け

世の中での大型連休が終わりました。これまでとは違い、コロナも5類になり、気持ち的にも開放的になっている人が増えているのではないでしょうか。

ゴールデンウィーク前は、イベントも各地で行われているため、気持ちも前向きになっていきますが、ゴールデンウィークが終わると、しばらく連休もないため気持ちが落ち込んでしまう人が増えます。

この時期に、モチベーションが下がり、会社を辞めたり、学校に行きづらくなったり、鬱まではいかないものの、やる気が出なくなる人が増えるため、五月病とさえ言われています。

こういった気持ちを抱えている場合、何か刺激が欲しいと思ってしまうものです。いつもならしない行動をとってみたり、いつもなら頷かないことに頷いてしまったり。

例えば、社内だとハラスメントが怖いため、誰かを飲みに誘いづらい風潮になっています。とくに相手が異性の場合は、なるべく避けたいと思っている方も多いでしょう。悩み相談があると言われても、会社の会議室などで話を聞くぐらいにして、仕事を終わってから飲みに行こうとはなりません。

ですが、後輩の女性社員から、「飲みに行きたいです」と言われたら、普段なら断ったり、他にも何人か誘うかと言ったりできるはずなのに、他の人を誘うのも、誘いを断るのも面倒なため、「いいよ」と答えてしまうことがあります。

誘われた方が既婚者であれば、とくに警戒をしなければいけないシチュエーションです。ですが、自分は男だし、人から誘われるようなタイプでもないし、後輩は可愛いし、向こうから誘ってくれたんだし、たまには仕事の話を聞くために後輩と飲みに行くのもありだろうというふうに、ガードが低くなっているのです。

女性から誘われて、下心が100%ないという男性は、ほとんどいません。100%ない場合は、よほどそういった誘いを受けたことが一切ない人か、自分に全く自信のない人だけでしょう。

ただ、下心があったとしても、それを表面に出さないのは、自分から誘う勇気はないため、行動を起こさないというだけです。または実際に不倫をするリスクというのを、冷静に考えれば割に合わないことも多いので、理性で回避している場合もあるでしょう。

そうして、後輩の女性と二人で飲みに行き、五月病でだるかった頭が、「楽しい」という気持ちでいっぱいになり、普段よりもおしゃべりをしてしまうかもしれません。女性側が、初めから既婚者であっても一緒にいたいと思っていた場合は仕掛けてくるでしょうし、女性側がそういうつもりで誘ったわけでなかった場合でも、二人でいて楽しいとわかれば警戒心を解いてくれます。

女性側に一種の隙のようなものが見えれば、そのサインを本能的に感じ取り、普段とは違う行動をとるでしょう。そして気が付けば、二人はホテル街に足を運んでいたり、女性側が独身の場合は女性の家に入り込んだりして、逢瀬をすることに。

気の迷いとして、1回だけの関係で終われば、それはお互いの心にしまっておけば「不倫問題」にまでは発展しません。身体の関係を持っても、まだ「浮気」をしたぐらいの感覚でも間違いはないでしょう。

不倫問題になってしまうのは、同じ人と身体の関係を何度も持つからです。もちろん、一回の逢瀬で子どもができてしまった場合は、話は別ですが。子どもができていなければ、1回だけの逢瀬が表沙汰になることは、ほぼないでしょう。

ですが、1回でも関係を持ってしまうと、また身体を重ねたいと思ってしまうのが人の性です。女性の場合は、1回の関係で、相手に感情移入をすることもありますし、男性の場合は1回の関係で相手が自分のものになったという征服欲を持つこともあります。

また、会社関係の人で、上司と部下、先輩と後輩のように毎日顔を合わせているのであれば、1回の行為を簡単には忘れることができません。壊滅的にテクニックがお粗末であれば、2回目の行為まで、そんなに日を開けることもないでしょう。

男性側がお小遣い制で、あまりお金を持っていないという場合は、ホテルではなく女性の家で逢瀬を行うようになるでしょうし、お互いが既婚者の場合は、会社の中や、格好はつかないものの安いホテルを探して行為をしたり、どちらかが車を持っていれば、車の中で行為を行うようになるかもしれません。

とくに身体の相性が良かったり、既婚者であってもレス状態になっていたりすると、気持ちよりも先に身体が求めてしまうため、たった1回の浮気が不倫に発展してしまうのです。

そうならないために、普段は異性とは2人で飲みに行かないようにしていたことも忘れて、夢中で相手を求めてしまうこともあります。

5月病でやる気がなかったのに、愛人ができたとたんに意欲に燃えるということは、よくあることです。仕事の後にご褒美の時間があるのですから、どんなにつまらなくても、どんなに辛いと思う仕事であっても、楽しく行うことができるでしょう。

気持ちが上がってくると、家での行動も変わってきます。本来なら、外での情事がバレてはいけないことなので、いつも以上に気を遣ったりするのですが、自分の気持ちの紅葉の方ばかりに目を向けていて、気を遣うという発想になりません。ただ、気分がいいので、細かいことに気が付き、普段はしないような家事を手伝ったり、ちょっとした上方の変化に気づいたりします。

ただこれも、最初のうちだけで、不倫関係が定着してくると、そこでようやく家の人にバレてはいけないという考えになり、家での行動に不自然さはないかを気にするようになります。

こういった行動は、これまで不倫をしてこなかった人に多くあるものです。不倫をし始めた当初から、バレたらどうしようと考える人はいません。なので、配偶者の機嫌が異常に良い日が続いたと思ったら、行動が大人しくなったというような変化を見たら、不倫を疑いましょう。

五月病で落ち込んでいたのが明るくなったからよかった、と思うだけではなく、なぜそうなったのかを考えることが、不倫を抑制することに繋がります。配偶者の行動が、いつもと違って怪しいと思ったら、なるべく早い段階で探偵に相談をしてみて下さいね。

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