東京都調査業協会

探偵コラム

第218回:家族のことで気になっていることはありませんか?

今年も半分が終わろうとしています。

2020年から窮屈な思いをしてきたものの、今年に入ってからは色々なことが穏和されました。中止され続けていたイベントの復活もありましたし、リモートで仕事をしていた会社も出社型に戻されたりもしています。

夜の街は、少し前から活気づいてはいましたが、飲食店や居酒屋を利用する人の総数は増えてきています。以前よりも客を増やしたところもあれば、以前のような活気には戻らず閉店してしまったところもあり、様々です。

それでも一つ確かなことは、自由に動いている人が増えたということでしょう。

人が自由に動くと、何が起こるでしょうか。とくに、抑圧された時期があればあるほど、人はそこから解放されると、さらに自由に動き出します。

人によっては抑圧されたままの状態の日々を過ごしている人もいますが、そうではない人たちは、無駄に過ごした3年間を取り戻すかのように羽目を外します。

例えば、「ちょっと今日は飲んでくるよ」という言葉が増えたり、「ちょっと今日は遅くなるよ」という言葉が増えたりしていませんか?

そう言われると、こういうご時世ですので、会社での付き合いが活発になっているんだろうなと思うかもしれません。

ですが、本当にそうでしょうか?

確かに初めの方は会社での付き合いだったかもしれません。ですが、飲み屋で知り合った異性と交遊関係を持ったり、マッチングアプリを使ってその相手と飲みに行ったり、会社の異性の人と飲みに行っている可能性もあります。

マッチングアプリを使って不倫をしている多くの人は、仕事終わりの時間帯ではなく、仕事をしている平日の日中に会うということが多いので、不倫がバレにくいというのもあります。

平日の日中にラブホテルに行くことができる職種となると限られてはいるように思うかもしれませんが、中には1時間の昼休みを使って浮気をするツワモノもいます。会ってすぐに行為に及び、男側だけが達して終わりというものなので、こういった浮気の仕方をするのは男性に限られてはいますが。ただ、こういう浮気をしている場合は、そこに感情が入っていることはないので、基本的にはお金だけの関係でしょう。

女性側が会社勤めをしていて浮気をするのであれば、平日の日中ではなく平日の仕事終わりの時間帯が多いと言えます。

二週間に1回ぐらいのペースで夜が遅い日があり、月に1回のペースで土日のどちらかに一人で出かけている。これぐらいであれば、息抜きをしているだけで、まさか浮気をしているとは思わないのではないでしょうか。

女性の方が狡猾なため、どれぐらいの頻度で会えば浮気をしているという風に疑われてしまうのかを計算して、浮気相手と会っていることもあります。

浮気をするつもりはなく、突発的に始まった浮気であれば、男性であろうと、女性であろうと、配偶者に浮気がバレないようにするにはどうしたらいいのかを考えずに、浮気相手のことばかりを考えてしまう人がいます。こういったケースは、その夫婦の関係が冷めていないのであれば、すぐにバレてしまうでしょう。

その夫婦の関係が冷めているのであれば、隠すことすら忘れて始まった浮気であっても、バレることはないのかもしれませんが……。

ですが、お互いのことを理解し合っている夫婦であれば、相手に他の相手がいれば、何かしら不自然に思うはずです。

配偶者に関心がどれほどあるのかで、相手が浮気をしている時に気づけるか気づけないかの差はどうしても出てきます。相手がどんなに巧妙に隠そうとしていても、夫婦だからこそ気づける違和感というものがあるからです。

人に関心があるというのは、何よりも強い観察眼です。人に関心がなければ、隠す気のない不倫であっても気づかないでしょう。

そして、後ろ暗い行為というのは、不倫だけとは限りません。軽犯罪なども考える必要があります。

世の中には詐欺であったり、薬であったり、色々な誘惑が転がっています。こういったことに手を染めているのは、テレビの向こう側の人だけではありません。自分の家族が手を染めている可能性もあるのです。

「まさか、うちの人に限って」「まさか、うちの子どもに限って」という言葉はよく聞きますが、こういうのは人とのめぐり合わせで、本人の性格がどうであれ悪事に手を染めてしまう危険性があります。

元から擦れた性格で、誰が見ても犯罪にいつかは手を染めそうという人だけが、犯罪者になっているわけではありません。もともとは普通の会社員だった人が横領をしてしまうことだってあります。

100%の確率で犯罪を起こさない、という人はいないということを頭の中に入れておく必要があるでしょう。

もちろん、家族を常に疑ってかかるのは、どうかと思います。ですが、家族に関心を向けていれば、ちょっとした変化に気づくことができます。

「あれ、なんか変だな」

そう思ったら、その感覚を無視してはいけません。確かに本当に気のせいということもあるでしょう。ですが、疑ったことを後悔するよりは、疑わなかったことを後悔する方が、後から何倍にもなって嫌な想いとして戻ってきます。

違和感を放置していて、その違和感が当たっていた場合、家族はさらに深いところまで犯罪に手を染めてしまうかもしれませんし、不倫だった場合は、不倫相手とさらに関係を深めてしまうかもしれません。

不倫も犯罪も、止めることができるのは本人の意志ではなく、家族の目です。家族が気づいてストップをかけない限り、止めることはできません。

もちろん、不倫も犯罪も相手がいることなので、相手との関係が悪化して、そこから手を引くということはあるかもしれませんが、何か後ろ暗いことをしていたにもかかわらず、相手との関係が決裂したからといって何事もなく戻ってきた場合、それをそのまま受け入れることができますか?

子どもが犯罪に手を染めていて、怖くなって逃げてきたとか、犯罪グループと喧嘩したとかであっても、そこに何か問題を残したままやめているので、それを親として把握していないまま放置しているのは危険です。

つまり、不倫であっても犯罪であっても、家族が何かしているのであれば、それを暴いて、家族で共有することが大事だということです。

家族のことで気になっていることはありませんか?

← <探偵コラム目次へ戻る>


東京都調査業協会 苦情相談窓口

〒101-0032 東京都千代田区
岩本町2-6-12 曙ビル402号
TEL:03-3861-2301(代)

電話0120-109-490メールフォーム