東京都調査業協会

探偵コラム

第221回:探偵事務所の看板やポスターが目につくようになってきた時は

人と言うのは不思議なもので、自分が必要としているものを無意識に判別しています。

自分にとって不要なものであれば、それが視界に入っていたとしても認識しません。日々の暮らしの中で、全てのものを認識してしまうと、脳がパンクしてしまうからというのもあるのかもしれません。

同じ道を通っていても、その道沿いにパン屋があることを認識している人もいれば、カラオケがあることを認識している人もいれば、庭に色とりどりの花の鉢を置いている家があることを認識している人もいます。

それらは、その人が、パンが好き、カラオケが好き、花が好きと言うだけではなく、その道を通る前に、パンの話をした、カラオケの話をした、花の話をしたという場合もあるでしょう。

ただ、その人の生活において、それらの何かが話題に上がったり、潜在的に好き・必要と感じていたりすると、見えるようになるのです。

ですが反対に必要ではないと思っているものは、そこにずっとあっても視界に入りません。

探偵事務所の看板やポスターを見たことがあるという人はどれぐらいいるでしょうか?

とくに探偵事務所は、看板やポスターをあえてわかりづらいところに置いたり貼ったりしようとは思っていません。なるべく人目につく場所を選んでいます。

当然ですよね。探偵事務所を隠そうとしているのではなく、ここにあるよと世間に知らせようとしているのですから。ですが、一般の人にはなかなか目に留まることはありません。

それはやはり、探偵事務所に関心がないからでしょう。

普通の生活をしている中で、日常的に探偵に相談をしたいことがあると思っている人は中々いません。

もちろん、企業の経営者層や人事、弁護士などの職業であれば、探偵を日常的に必要としているかもしれませんが、そうでなければ何かが起きた時以外には必要としないものです。だから、街中に探偵事務所の看板やポスターがあったとしても、人は気づきません。

実際に探偵事務所の看板やポスターと言うのは、新宿、渋谷、池袋といった繁華街に行けばいくつもありますし、都内であれば大抵どこの駅にもあります。電車に乗っていても、外の景色を見れば、探偵事務所の大きな看板が目に入ることもあります。それほど、探偵事務所の看板やポスターは置かれているということです。

そして、このコラムも同じです。探偵が書いている探偵事務所の宣伝や、事例、コラムなども、検索するとかなりの数がヒットします。探偵もネットを使っての集客を行っているので、SEO対策はしていますし、検索をしてみて自分の探偵事務所の記事が上位に行くように日々頑張っています。

ですが、探偵が記事を書くなんて…と思っている人も多いはずですし、そう思っている人はきっと探偵事務所にはホームページすらないと思っている可能性もあります。

ネット社会になって、何でも検索することができるようになり、便利になった反面、やはりネット上にある情報でも見つけてもらえないことがあります。なぜなら人は、自分の興味関心があるものしか検索しないためです。

そのため、探偵が書かれている記事というのは、中々ヒットしません。探偵が書いている記事を読んでいる人は、探偵に相談したいことがあると自覚をしている人か、探偵マニアだけです。無意識下で探偵に相談したいことがある、というだけでは、検索ワードの中に探偵に繋がる言葉を入力しないため出てこないのです。

ですので、この探偵コラムを読んでいる人は、すでに探偵に相談をしたいことがあると自覚している人、もしくはマニアでしょう。確かにそう言った人たちにも、読んでほしいコラムではありますが、探偵事務所が欲しているのは、もっと広い範囲の人たちです。

世の中には意識をしていなくても、探偵に相談をしたい人はたくさんいます。日々の生活の中で、常に順風満帆な人生を歩んでいる人はいません。人生は山あり谷ありが普通です。何かしらの問題を抱える人が普通でしょう。

そういう人が、一番初めに感じる変化は、ネットでの探偵が書いた記事を読むことではなく、街中でふとした瞬間に目に入ってくる探偵の看板やポスターです。

これまでは気づきもしなかった、探偵の看板やポスターが目に入るようになったり、電車やバスに乗っている時、飲食店に入っている時に、誰かが「探偵」という言葉を使った時に反応したり。そういう現象が起き始めたら、それはその人に探偵を必要としている事柄が起きているということです。

ただ、そういった事柄が目に入ったり、耳に入ったりしていても、なぜそうなっているのかがわかっていない人もいます。その場合は、その人が探偵について話をし始めたら、「もしかして何か悩みごとがあるんじゃない?」と聞いてあげて下さい。初めは、「そんなのないよ~。急にそんなこと言って、どうしたの?」という反応をされるかもしれませんが、「悩みごとがあるんじゃない?」と問われることによって、無意識下で悩みごとを探すようになり、悩みを自覚するようになるかもしれません。

悩みごとは自覚していても自覚していなくても、放置している時間が長ければ長いほど心へのダメージが蓄積していくものです。

探偵の看板やポスターが目に留まるようになったということは、悩みごとを抱えているということです。早めに自覚をした上で、探偵に相談をするようにしましょう。

自覚をしてから、探偵に実際に相談をするまでには、いくつもの越えなければいけない壁が存在しています。悩みごとがあるから、じゃあ探偵に相談しようと簡単に思えないのも普通の反応です。しかし、最終的にはやはり探偵に相談をするしかないという風になり、遠回りをしても探偵に相談をするという結果になることがあります。

悩みの自覚から、探偵への相談までの道も長いので、悩みがあることを自覚するという工程はなるべく早い段階で気づけるように、周りの人からもしてあげましょう。

「なんか最近、探偵の看板をよく見かけるんだよねー」

この言葉を聞いたら、ぜひ「何か悩んでることがあるんじゃない?」と言ってあげて下さいね。

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