東京都調査業協会

探偵コラム

第257回:《探偵》どの探偵事務所に依頼するかを迷ったら

いざ探偵に相談をしようと思って、探偵事務所を検索して一番初めに困るのが、どの探偵事務所に依頼をすればいいのかがわからない、ということです。

探偵に相談をしようとしている人は、大抵追い詰められていている状態の事が多いため、余計に難しいと感じるかもしれません。

これまで一度も、探偵に相談をしたことのない人は、探偵事務所が実在していることは知っていても、数がそれほど多いとは思っていないのではないでしょうか。

近くにあったらいいな、ぐらいに思っているのかもしれません。

しかし、都内にある探偵事務所の数は100を簡単に超えます。特に新宿、渋谷、池袋といった繁華街では数十社の探偵事務所がありますし、23区内、東京都下にいくつも存在しているのが現実です。

探偵事務所が実在しているけれど、実際にはそんなに数はないと思っているのは、普段の生活圏内で見かけないからでしょう。

しかしそれは、関心を持っていないからです。探偵事務所に相談をしたいと思った瞬間、探偵事務所の看板を認識するようになります。

家から最寄り駅までのいつもの道沿いに探偵事務所の看板を見かけるようになるかもしれませんし、バスや電車に乗っているときに、窓の外に看板を見つけることができるかもしれません。

脳は意識したものを認識しやすく仕組みになっています。反対に意識していないものであれば、探偵事務所のポスターの横を通っていたとしても、気づかないという事もあるでしょう。

話を冒頭の内容に戻しましょう。

探偵に相談をしたいと思い検索した結果、膨大な数の探偵事務所があるという事を知ったとき、どうやって実際に相談をする探偵事務所を選べばいいのかというと、いくつか気にしなければいけない点があります。

このコラムでも何度かお伝えしてはいますが、改めて探偵事務所の選び方についてお伝えしましょう。

まず、探偵事務所と似た名前のもの、混同しやすいものとしてあるのが、「探偵事務所」「興信所」「何でも屋」「リサーチ事務所」です。用途としてはもしかしたら「別れさせ屋」というのも、中に入ってくるかもしれません。

これらの中で、探偵事務所として機能しているのは、「探偵事務所」「興信所」の二つだけです。あとのものは探偵が所属していることはありません。

探偵とそうでないものの違いは、探偵の届出を公安に出しているかどうかです。公安に届出を出していないにもかかわらず、「探偵」を名乗ることはできません。

ですので、探偵に相談をするのであれば、この届出があるかどうかを確認しましょう。届出を出すことによって、各探偵事務所は登録番号が割り当てられています。そして、公安のHPで検索することによって、その探偵事務所が過去に問題を起こしているかどうか、問題を起こしているなら、どういうことをしたのかが載せられています。

軽微なものが載っていることが多いですが、重い問題を起こしている場合は、探偵事務所の看板のはく奪ということもあるため、そもそも探偵事務所として機能していないと言えるでしょう。

つまり、この登録番号を確認することで、正式な探偵なのかどうかがわかるという事です。

この登録番号は、探偵事務所のわかりやすい所に飾らなければいけないということが義務づけられていますし、HPにも掲載することが義務づけられています。

探偵事務所を探す際に、この公安への届出だけは必ず確認するようにしましょう。相談者側から聞かれて、話をはぐらかすような探偵事務所があった場合も、その事務所には相談をしない方がいいでしょう。

探偵とそうでないものの違いについてですが、先ほど例に挙げた「リサーチ屋」は少し系統が違うので、省きますが、「何でも屋」は探偵まがいの事をしているところもありますが、基本的には、犬の散歩をしたり、買い物の代行をしたり、家の片づけをしたりというような御用聞きの仕事をしているところです。

「別れさせ屋」に至っては、犯罪行為をしている可能性が高いため、関わらないのが一番です。別れさせ屋で何が問題になっているのかというと、違法な行為をし、人の不幸を作り出してしまうところです。

確かに、相談者からすれば、別れてほしい二人が別れてくれるのは嬉しいことかもしれませんが、別れさせるために美人局のようなことをしているので、その行為に問題があります。また、その業者が犯罪をしていると、お金を出して依頼をしている側も犯罪者になるという事を覚えておく必要があります。

ですが、探偵はそういったことは一切していません。お金を出して依頼をしてくれる依頼人が不利益にならないように、法に触れるようなことはしない、というのが現実の探偵の仕事です。だからこそ、公安に届出をしているというのもあります。

そして次に、気にかけてほしいのが、探偵との相性です。

探偵事務所を探している人は、切羽詰まっている人が多いため、意外と1社か2社ぐらいにしか連絡をしていないことがあります。

探偵社は数百という数が都内にあるので、その中からネット情報だけで即決というのは、あまりお勧めしません。

探偵も人間です。合う人、合わない人がいて当然です。探偵はみんな気難しい人だから、会う合わないなんて考えてはいけないと思い込んでいる方もいるのですが、そんなことはありません。

調査料金は決して安いものではないので、信頼できる探偵で、話しやすい探偵に依頼をした方が、相談する側も納得することができるのではないでしょうか。

探偵事務所は、相談者の話を聞いてくれる人と、実際に調査をする人を分けているところが多いのですが、それでも、表に立っている人がなんとなく嫌な雰囲気であれば、困っている心の内も全部打ち明けにくいかと思います。

だから、安心して話ができる探偵と巡り会うまで、探し続けてほしいというのが、本音です。

ただ、「探偵」と名乗っている中には、詐欺グループも混ざっています。そういうところに惑わされたくないけど、自分で見極めるのは難しそうだと思ったら、当協会のような探偵協会に連絡をしましょう。

信頼をしてもいい探偵事務所を、ご相談内容に合わせてご紹介させていただきます。

探偵事務所を選ぶときは余裕がないときかもしれませんが、十分に時間をかけることをお勧めします。

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